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週刊誌スクープ大賞

東京都知事選に風雲急! 小池百合子vs蓮舫、女帝対決の行方は……

「ベストセラー『定年後』著者楠木新さんが500人超を取材して導き出した結論!」

 お次はサンデー毎日から。

 私が61歳で定年になってからはや17年以上が過ぎた。何の特技も持ち合わせず、大した知識もない人間が「定年後」を生きるのは大変だと身にしみて思う。

 そうした人が多いから、楠木新が出した『定年後』がベストセラーになったのだろう。

 私が読んでも手遅れだが、楠木は、定年後を「60歳から74歳」までと、「75歳以降」と二つに分けて考えろという。

 定年後から74歳までは「黄金の15年」で、自分の得意なことを活かして起業したり、趣味を追求したり、学びなおしをしたらどうかというのである。

 楠木は75歳からの時期は「プラチナの期間」だという。口は重宝だから何とでもいえるが、私の体験からいうと、70歳を超えると60代とは全く違う人生が待っていると思う。

 それは体の不調だけではなく、友人たちが次々にいなくなっていくのだ。立川談志師匠がいっていたように、「昔話をする奴がいなくなって寂しい」という心境である。

 さらに楠木がいうように「資産寿命」も心細くなってくる。楠木は、自分がやりたいことを書き出せともいう。

 私も、「死ぬまでにやりたいこと10」というページをメールでつくり、思いつくとそこに書き込んでいるが、困ったのは、そんなにないのである。

「ハワイでもう一度ゴルフ」と書いたが、その次が思い浮かばないのだ。

「うまいものを食いたい」という気持ちも薄れ、「行きたい国もない」。週に2度ばかり、うまいコーヒーを飲みながら本を読みたいとは思うが、その「読みたい本」が思い浮かばないのである。

 書評欄で見つけた本を買ったり、図書館から借りたりしてパラパラ捲るのだが、読み通すことができるほどの本に出合うことはこのところほとんどない。

 今手元にあるのは、ハン・ガンの『別れを告げない』(白水社)だ。まだ読み始めたばかりだが、これは読み通せそうな“予感”はある。

 だが視力も落ちてきているから、活字よりも最近はもっぱらAudibleを聴いている。

 今は、津村記久子の『水車小屋のネネ』。これを寝る時に聞きながら寝入ってしまう。なかなか至福の時である。

 とまあ、後残された時間は少ないのに、ダラダラぼーっと生きているのは18年前から変わらない。

 こんなのは参考にならないでしょうな。

 お次は「カスハラ」について。

 私はこの言葉が大嫌いである。カスタマーハラスメントの略だそうだが、何でも略せばいいというものではない。

 これを見ると、人間のカスがハラスメントをしているように思えてならない。

 たしかに、こちら側に落ち度がある場合があるにせよ、ほとんどは、店側や電話の応対の悪さに起因している場合が多いはずである。

 そっち側を直さずに、客の不満やちょっとした怒声を、すぐにカスハラといわれては、こちとらとしては立つ瀬がない。

 私は確かに人間のカスだが、カスにも一部の理があるはずだが、FRIDAYが報じている長谷川岳(53)参議院議員の場合はどうか。

 この御仁、誰彼構わず威圧的な態度を取っていたことで知られ、中央省庁や自治体の職員へのパワハラで、5月29日、参院地方創生・デジタル特別委員会の委員長を辞めざるを得なくなった人物だ。

 たかが、参院のカスのような奴が、何を勘違いしているのか、やたらパワハラの権化のような所業を繰り返していたようである。

 そして今回は、長谷川が乗り込んだタクシーの運転手からの告発である。

 2019年9月のある日。乗車するなり、すごい剣幕で罵倒されたというのである。

 どうやら、無線で呼んだタクシーがなかなか来ないことに腹を立てていたようだ。

 いきなり「これでお代取るのか!?」ときた。

 運転手は「お代は結構です」と何度も頭を下げたが、今度は、ブティックの前で待機するようにいわれたという。

 2着購入した長谷川は、参議院会館へ向かうようにいった。

「国会の横を左折して議員会館へ入ろうと思っていたら、『右車線!』と言われました。『左は混むから』という理由です。右車線は直進レーンで議員会館に行けなくなるのですが、指示通り車線変更すると、今度は交差点の手前で『左折』と言われた。危険だと思いましたが、あまりの剣幕だったので従うしかなく、直進レーンから左折しました」

 長谷川は料金は払ったそうだ。

 FRIDAYが事務所に質問すると、「5年前のことであり、記憶も記録もなく確認することができず、ご回答することが困難です」という回答があったそうだ。

 こういう人間は、どこでも怒鳴り散らし、居丈高に振る舞っているから、記憶に残っているわけはない。

 議員議員と威張るな議員、議員人間のなれの果て、なんて戯れ歌でも歌いたくなる、このごろの議員たちの行状のお粗末さである。

 みっともないから早く議員を辞めたらどうかね。

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