最近の記事

PR




twitter
twitter

  • 記事にはできない激ヤバネタから編集部の様子まで。サイゾー絶賛つぶやき中!





トピックス

PR




サイゾートーク
マンガ家・佐藤秀峰
「マンガを正当なビジネスにしたい」


注目エントリー

月間サイゾー
表紙
[特集]
タブーな本
8月号7月17日発売!

日刊サイゾーについて
livedoor NEWS
ネタりか
mixi
アメーバニュース
エキサイトニュース

サイゾースタッフ

チーフエディター/佐藤彰純
エディター/平野遊
エディター/北村千晶
デザイナー/cyzo design
Webデザイナー/石丸雅己※
広告ディレクター/甲州一隆
ライター(五十音順)
竹辻倫子※/田幸和歌子※
長野辰次※/平松優子※
プロデューサー/川原崎晋裕
パブリッシャー/揖斐憲
※=外部スタッフ

PR

本

『エロスの原風景』江戸~昭和50年代の出版史──蘇るエロの記憶たち

erosunogenfukei.jpg
『エロスの原風景─江戸時代~昭和50
年代後半のエロ出版史』(ポット出版)

 閑静な住宅街の、草むした空き地の隅に落ちている捨てられたエロ本の山。それらを発見した時、まるでキャプテン・○○の財宝を発見したかのような気分になった。雨に濡れ、ページがパリパリにくっついたものでも、小学生のぼくらは胸はずませ、夢中になって"お宝"を眺めた。そんな体験が男性ならどなたにもあることだろう。小学生にとってエロは禁忌であり、それだけ貴重なものだった。

 この「エロスの原風景」は、著者、松沢氏の膨大な資料を元にした、江戸時代~昭和50年代後半のエロ本の歴史を紹介した本だ。江戸時代の風俗情報誌ともいえる吉原細見から、検閲を逃れて作られた戦前の地下本、戦後すぐに大流行したカストリ雑誌に昭和50年代の自販機もの及びビニ本、果てはホモ雑誌にスカトロ等の変態ものまで、日本のあらゆるエロ出版物を網羅した一冊だ。

「エロ本は遠からず消える運命にある」と、松沢氏は語る。ある雑誌で「30代の独身男性にオナニーのオカズは何か?」というアンケートをとったところ、1位=DVD(80%)、2位=無料配信動画(11%)、3位=有料配信動画(5%)、4位=想像(2%)、5位=その他(1%)という回答であったという。もはや、エロ本をオカズに使っている人は皆無といっていいだろう。しかし、失われつつあるという点と、誰も蒐集(しゅうしゅう)していない分野であるという点に、エロ出版史をつづったこの本の意義があるのではないだろうか。

 エロは、髪型、化粧、表情、照明、ポーズに、また本や雑誌の作り、文章やイラストにも時代が映し出されている。その時代の風俗や社会背景と密接な関係にあり、人間の生き方の根源的な問題であるがゆえ、興味はつきない。たとえ"オカズ"にはならなくとも、そのエロが通ってきた道をたどることは、十分に好奇心を満たしてくれることだろう。時代に消費されるエロの宿命と、失われゆくもののはかなさを"こっそりと"と楽しもう。
(文=平野遼)


松沢呉一(まつざわ・くれいち)
1958年生まれ。フリーライター、コラムニスト、編集者、性風俗研究家、古本蒐集家。「実話ナックルズ」(ミリオン出版)、「スナイパーEVE」(ワイレア出版)、「お尻倶楽部」(三和出版)などで連載するかたわら、有料メルマガ「マッツ・ザ・ワールド」を毎月配信している。主な著書に『松沢堂の冒険 鬼と蠅叩き』『魔羅の肖像』など。


エロスの原風景─江戸時代~昭和50年代後半のエロ出版史

エロ本173冊、図版354点がフルカラー掲載


amazon_associate_logo.jpg


【関連記事】 四面楚歌で壊滅寸前!? エロ本生き残りの条件
【関連記事】 大英断!? 夕刊紙「内外タイムス」が紙面から"エロ"を一掃した!
【関連記事】 『AV烈伝』がエグる、AVに生きる人たちのセキララな姿

【関連タグ】  |  | 





サイゾー質問箱で、この記事について聞いてみる
あなたの質問に100万人以上のユーザーが回答を寄せてくれます。
詳しくはこちらから。
キーワードを入力

※スペースで区切ることでAND検索になります。


2009.07.14 火   はてなブックマーク BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク livedoor クリップ みんトピに投稿 newsing it! この記事をChoix! 友達に知らせる Twitter



注目のキーワード

PR