日刊サイゾー トップ > カルチャー  > ニトロプラス代表が東大で講演
R-18ゲームの枠を超えた新たなジャンルの創造か?

「ニトロプラス」代表・でじたろう氏講演会が天下の東京大学で開催予定!

todai0509.jpg※イメージ画像 photo by sir.Kir from flickr

 これも学術研究の一環なのか? R-18ゲーム(要はエロゲー)の枠を超えた、アニメ・漫画・小説へのメディアミックス展開で注目される制作会社「ニトロプラス」の代表・小坂崇氣(でじたろう)氏の講演会が5月20日、東京大学本郷キャンパスの五月祭にて予定されている。

 東京大学五月祭は、1923(大正12)年から続く伝統あるアカデミックな学園祭だ。その中で、今オタク文化のもっとも熱い部分に注目した講演を企画したのは、東京大学大学院情報学環教育部自治会コンテンツゼミ(通称:コンテンツゼミ)。このゼミは東京大学の学生を中心に、他大生や社会人なども参加して行われている自主ゼミのひとつ。2010年には、とんでもない展開やエンディング、テレビアニメ版の最終話放送中止事件によって話題となったPCゲーム『School days』で知られる、ゲームブランド・Overflow代表のメイザーズぬまきち氏を講演に招いたことでも注目を集めた組織である。

 同ゼミの代表である佐藤寿昭君は、今回の講演会の目的を次のように話す。

「従来、18禁作品と全年齢向け作品は別の言語や文法、システムで成り立つものだと考えられていました。一部の作品では、それを越境するものもありましたが、ニトロプラスはさらにその先に進んで、新たなジャンルを創造していると思います。日本国内から国外への市場の拡大をにらんで、今まさに変容しつつあるコンテンツ業界の姿を、より深く考えるためにも、ぜひお話を聞きたいと思ったんです」

 コンテンツ業界の「現在」をより深く考察すべく、当日は小坂氏の講演の後に「ねんどろいど」でフィギュアの新たな可能性を創出し、「痛車」でのラリー参戦でも注目を集める「グッドスマイルカンパニー」代表の安藝貴範氏と、「TECH GIAN」「ジャイアニズム」(ともにエンターブレイン)編集長の大村正明氏も登壇し、コンテンツ業界の状況について、それぞれの立場から討論を行っていく予定だ。
 
 栄華を誇るかに見える日本のコンテンツ産業だが、市場規模は07年の13兆2,450億円をピークに縮小が続く。最新のデータである10年の市場規模は12兆641億円、震災の影響により11年はさらに落ち込み、今年になりようやく回復しつつあるといったのが実態だ。ゆえに、既存の市場に止まることなく新たな展開を考えねば、先細りするしかない。これからを担っていく業界志望の学生から、新展開を模索する実務者まで意義のある催しになりそうだ。

12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

水原解雇に間に合わなかった週刊誌スクープ

今週の注目記事・1「水原一平“賭博解雇”『疑...…
写真
イチオシ記事

さや香、今年の『M-1』への出場を示唆

 21日、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「賞レース2本目やっちまった芸人」の完結編が放送された。この企画は、『M-1グランプリ』(同)、『キ...…
写真