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【速報】アダルトビデオ審査基準を統一へ──業界5団体が合意を発表

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 22日夕方、アダルトビデオなどの倫理審査に携わる業界団体が、審査の統一に向けて動き出すことが明らかになった。

 参加するのは、映像倫理機構、ビジュアルソフト・コンテンツ産業協同組合、日本映像ソフト・制作販売倫理機構、東日本コンテンツ・ソフト、全日本ビデオ倫理審査会の5つの団体。5団体は、以前よりNPO法人知的財産振興協会を通じて海賊版対策に協力体制を取ってきた。その中で、審査面でも統一を求める機運が醸成され、今回の発表に至った。

 この合意は映像倫・CSA総会の後に行われた懇親会の席上で明らかにされた。発表の後、登壇した各団体より挨拶が述べられたが、この中で映像倫理機構の片山等代表理事は

「集まったのは4年前だが、統一はなかなか進展しなかった。だが、海賊版で膨大な利益が吸い取られている状況で、団体統一の機運は高まっていった。いろいろといきさつはあったが、これから何をやっていかなければならないかは明らか」と、挨拶した。

 発表後、本誌の取材に応じた全日本ビデオ倫理審査会の浅野國一理事長は、

「この業界は、社会的認知が得られない状況にあった。だが、実際には日本経済を下支えする、なくてはならない重要な存在。海賊版や審査基準を逸脱した、いいかげんなソフトを打破して、18歳以上の成人がちゃんと作品を語ることのできる状況を作っていきたい」

 と、団体統一によって海賊版対策を進展させるとともに、社会における業界の存在意義を高めることに意欲を見せた。

 これまで、アダルトビデオ業界では、多数の審査団体が乱立し、社会的コンセンサスを得難いソフトが市場に放出されることと、インターネットなどで流布される海賊版対策が大きな問題となってきた。今回の統一により業界の多くの部分の窓口が一本化されることになり、こうした問題への対応が促進されると見られる。また統一によって、アダルトビデオ産業が従来の後ろ暗く見られる部分を払拭し、コンテンツ産業の一角を担うものとして社会的に認知されることも期待される。

 さまざまな分野で「表現の自由」が議論される昨今、業界から始まった「自浄作用」を大いに評価したい。
(取材・文=昼間たかし)

最終更新:2014/03/03 15:38
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