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韓国版“出会い系”で13歳の少女が死亡 年齢確認なしの“無責任”モーテルに非難殺到!

16345046445_65a041451a_z.jpgイメージ画像 Photo By General Eccentric from Flickr.

 日本同様に新学期を迎えた韓国で、衝撃的な事件が起きた。3月26日、ソウル市内にあるモーテルの一室で13歳の少女Aさんの死体が発見されたのだ。少女は家出中で、SNSで知り合ったキム容疑者(38歳)と1時間当たり13万ウォン(約1万3,000円)で“チョコン・マンナム”(出会い系援助交際)をし、殺害されたという。13歳の少女が援助交際していたことも衝撃を与えたが、まだ高校生にもならない少女がモーテルに出入りしたことに、人々は驚きを隠さない。

 というのも、韓国の青少年保護法第2項には「不特定な者同士の性行為が行われたり、類似した行為が行われる憂慮があるサービスを提供する営業所」を青少年有害業所として規定しており、行政機関である女性家族部は青少年の立ち入りや雇用を禁止している。モーテルなど有害業所と指定された事業者とその従業員には、利用者の年齢確認が義務付けられており、未成年の利用を許可した場合には、3年以下の懲役もしくは2,000万ウォン(約200万円)以下の罰金が科せられる。そういった法的縛りがあるにもかかわらず、13歳の少女がモーテルに出入りしていたため「モーテル業者の怠慢」が指摘されているのだ。実際、あるネットメディアがソウル市内のモーテル17カ所を覆面調査したところ、年齢確認をしたモーテルはひとつもなかったという。「化粧をしている者もいれば、男と女が別々に入ってくる場合もある。年齢を見誤ると客が不快に感じて利用を避けられる。いちいち年齢確認はできない」と、苦言を漏らす業者までいたほどだった。

 さらに深刻なのは、最近は“ムインテル”と呼ばれるものまで登場していることだ。「ムイン(無人)のモーテル」の略語であるそれは、文字通りフロントに人がいないモーテルのこと。業者側は受付に設置されたCCDカメラで客を確認し、客はフロントに設置された“成人認証端末機”に身分証明書をかざし料金を支払うだけで、好みの部屋のキーを自動的に受け取ることができる。男女どちらか一方の認証だけでよく、他人の身分証明書を使っても問題ない。つまり、どちらかが成人であれば簡単に出入りできるため、少女たちがチョコン・マンナムの場所として悪用しているというのだ。

 こうした状況に警鐘を鳴らすのは、前述の女性家族部である。同部が2012年に家出経験のある青少年398名を対象に行った「性売買被害の青少年の空間パターン研究」によると、性売買の方法で最も多いのはチョコン・マンナム(53.2 %)。そして、そのほとんどがモーテル(65.8%)で行われているという。

 そんな統計データがあるにもかかわらず、前述の少女Aのような事件が起きてしまっただけに、関係者たちは悔しさを隠さない。女性家族部のとある関係者は韓国メディアの取材に対し、「未成年者たちの性売買の場所は、地下鉄駅の500m圏内に90%が密集している。その500m圏内にあるモーテルのガサ入れと監視を強化すべき」としており、とある関係者は「少女Aの家族は、彼女の出入りを許したモーテル業者に損害賠償訴訟を起こすべき」ともしている。有識者やメディアはチョコン・マンナムの温床となっているムインテルの法規制を訴えているが……。日本の援助交際も深刻だが、韓国のチョコン・マンナムも、なかなか根が深い問題のようだ。

最終更新:2015/04/08 14:00
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