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偽札か、イタズラか……人民元の“透かし毛沢東”がウインク!? マニア垂涎の珍・エラー紙幣

watermark-1.jpgエラー紙幣(上)と通常の50元札を並べて見せる董さん

 山東省済南市に住む董さんが、市場で買い物をし、お釣りで50元札を受け取った。もしかしたら偽札をつかまされたかもしれないと心配になった董さんは、家に帰ってから光にかざしてお札を見てみると、透かしの中にいる毛沢東主席の目が、片方は開き、片方はつぶっている。なんと、毛沢東がウインクしている透かしだったのだ。

 これは偽札に違いないと近所の銀行に行って調べてもらったところ、驚いたことにホンモノだという鑑定結果が出た。

watermark-2.jpgこの角度からだとわかりにくいが、上のお札の向かって左側の目がつぶっているように見える

 これは、いわゆる「エラー紙幣」で、お札を印刷する際にミスが起こり、それがそのまま市中に出回っているお札のこと。存在そのものが珍しいことから、コレクターの間では高値で取引されているシロモノだ。

 日本でもこういったエラー紙幣のマニアは存在するが、中国では今年6月、一部の報道で100元札(約2,000円)のエラー紙幣が100万元(約2,000万円)前後の価値があるという記事が出た。そのため、一般の人たちまでが、手持ちのお札に印刷ミスがないか探そうとする騒ぎに。

 エラー紙幣などそうそう見つかるわけはないのだが、中国の場合、やたら変な印刷ミスのお札があるのも事実だ。

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