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危険ドラッグ包囲網も、駆け込み需要で売人はウハウハ!?「売り上げ3倍で月収100万円超」

dd0910.jpgイメージ画像(Wikipediaより)

 社会問題と化した危険ドラッグに対し、当局が本格的に動き出した。

 厚生労働省によると、インターネットで危険ドラッグを販売している疑いのある国内外のサイト計69サイトについて、プロバイダーなどに削除を要請し、9月2日までに35のサイトが閉鎖された。また、厚労省による各都道府県への通達により、実店舗への立入検査も強化されており、廃業する販売店も増えている。


 警視庁は、運転者が危険ドラッグを車内に持っていれば、最長6カ月間の運転免許停止とする方針を発表。9月中に運用を始めるとしている。

 ところが、危険ドラッグへの包囲網が着々と広がる中、「売り上げが伸びている」と明かすのは、スマートフォン向けチャットアプリを介して危険ドラッグを販売するディーラーの男だ。

「最近では警察や厚労省も本気で潰しにかかってきてて、うちらのリスクも増えているんで単価を上げてるんだけど、バンバン売れる。しかも、20パケとか30パケとか束でまとめて買っていくヤツが多いから、手間が省けていい。2カ月くらい前まで週の売り上げはせいぜい20万円くらいだったけど、今はその3倍くらい。売り上げの半分がうちらの取り分だから、月収で100万は軽く超えるね。今後は入手がどんどん難しくなるだろうから、駆け込み需要ってわけよ」

 さらに男によると、これだけ警鐘が鳴らされる中にありながら、新たに危険ドラッグに手を染める者も増えているという。

「『ハーブ(危険ドラッグ)未経験なのですが、オススメを教えて下さい』って言ってくるヤツも、以前に比べて多くなった気がする。テレビやネットでハーブがさんざん取り上げられてるから、興味が湧いちゃうのも無理はないけどね」(同)

 ちなみに、男は最後の書き入れ時とばかりに、危険ドラッグの販売をまだしばらく続けるつもりだという。抜本的な対策が急がれる。
(文=牧野源)

最終更新:2014/09/10 16:27
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