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日韓外相会談の裏で……“現代の慰安婦”韓国人風俗嬢の最新事情

ianfu1229.jpg東京・御徒町にある、韓国風俗エステ街

 2015年最後の大ニュースとなった日韓外相会談。従軍慰安婦を支援するための基金をめぐり、日韓共に激しい反発の声が上がっている。一方、日本国内でめっきり少なくなった韓国式風俗エステ店で働く現代の“慰安婦”たちは、日韓関係の喉元に刺さったトゲのひとつとなっている慰安婦問題が再燃することにため息をついていた。

「最近の嫌韓ブームってどうなの。また従軍慰安婦問題かぁ。日本と韓国の仲が悪くなると、お客さんは減る一方だったヨ」


 そう嘆くのは、東京・上野周辺にある風俗エステ店で働く自称22歳のカオル嬢。来日して5年、「寝ているときも日本語で夢を見る」というカオルの出身は釜山郊外の田舎町で、来たばかりのころは韓流ブームが終盤にさしかかっていた。東京の上野、御徒町、日暮里、大塚、蒲田といったエリアには無数の韓国人エステ嬢が相手をする店が林立し、蒸しタオル、リンパマッサージ、足踏みといった本格的なマッサージでコリをほぐした上で“昇天”させてくれる。このサービスはサラリーマンから絶大な支持を得て、価格合戦が起きるほどだった。

 だが、朴槿恵大統領の就任後は日韓関係の冷え込みとともに、一気に客足が遠のいた。また、円安ウォン高の影響から、価値の下がった日本円の給料で働くメリットが薄れ、アガシ(娘)たちもどんどん帰国していったという。

 カオルの店も「韓国式」とうたうが、ほとんどが中国出身のエステ嬢。同胞はもう1~2人しかいないというカオルは「『慰安婦の店に行くな』って、ネットの掲示板に書き込まれる。執念深い荒らしがいて、私もウソの悪口を書き込まれてイヤになったヨ」と苦笑する。客の多くは往時の韓国エステにハマったおじさんばかり。「たぶん、春までには帰国するネ」と、カオルの滞在もカウントダウンに入ったという。

 数を減らした韓国エステ店で勤務する自称22歳のユキ嬢は「今年5~6月の『MERS』(中東呼吸器症候群)のときが最悪だった。ほとんどお客さんが来てくれなかったよ。今度も大丈夫カナ~」と、やはり不安そうだ。「日本のドラマやアニメが面白いので、日本語の勉強を始めたの。お店の常連だった警察官が彼氏になったけど、今はもう別れた。でも、結婚するなら日本人がいいかな。やさしいし」というユキをはじめ、現代の慰安婦たちはとても親日的だ。

 韓国では、若者の間で広がる反日ムーブメントや、竹島問題などがマスコミの拡大解釈によって報道された影響で、「日本に留学すると弾圧される」といったウワサが流れているという。このため、日本語を学ぶ学生が減り、結果として、こうしたお店で働く女性も少なくなった。ベテランの風俗ライターは「『新人』は他店からの移籍組。年齢詐称や写真と実物の違うパネルマジックがどんどん悪化している……」と苦言を呈している。

最終更新:2016/01/25 15:57
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