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【おたぽる】

アヌシーで『夜明け告げるルーのうた』がグランプリ、『この世界の片隅に』が審査員賞授賞! 一方、ザグレブでも日本の作品が授賞を?

 6月17日(現地時間)に会期を終了した、フランス・アヌシーで開催されていたアヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門にて、現在公開中の『夜明け告げるルーのうた』(監督:湯浅政明)がグランプリ相当のクリスタル賞を獲得した(ノミネート作品は記事参照)。

アヌシーで『夜明け告げるルーのうた』がグランプリ、『この世界の片隅に』が審査員賞授賞! 一方、ザグレブでも日本の作品が授賞を?の画像1画像:「アヌシー国際アニメーション映画祭」公式サイトより

 アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年よりカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立するかたちで開催。歴史と権威のあるアニメーション映画祭として知られている。

 アヌシー国際アニメーション映画祭において、日本の作品がグランプリを受賞した例として、短編部門にて03年の『頭山』(監督:山村浩二)、08年の『つみきのいえ』(監督:加藤久仁生)が記憶に新しい。

 一方、長編部門で日本の作品がグランプリを受賞した例は、93年に『紅の豚』(監督:宮崎駿)、95年に『平成狸合戦ぽんぽこ』(監督:高畑勲)があるが、『夜明け告げるルーのうた』の受賞は、それ以来、22年ぶりの快挙となった。

 このほか今回の長編部門では『この世界の片隅に』(監督:片渕須直)が審査員賞、学生部門でも『夏のゲロは冬の肴』(監督:冠木佐和子)が審査員賞をそれぞれ獲得と、日本の作品が健闘を見せる結果となった。

アヌシーで『夜明け告げるルーのうた』がグランプリ、『この世界の片隅に』が審査員賞授賞! 一方、ザグレブでも日本の作品が授賞を?の画像2画像:「アヌシー国際アニメーション映画祭」公式サイトより

 なおアヌシー国際アニメーション映画祭の直前に、クロアチアにてザグレブ国際アニメーション映画祭が開催されていた。こちらの長編部門ではスタジオジブリ作品の『レッドタートル ある島の物語』(監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット)がグランプリとなった(本作は今年のアカデミー賞にもノミネートされた)。

 またザグレブ国際アニメーション映画祭の学生部門では、『夏のゲロは冬の肴』がアヌシーと同じく審査員賞に選ばれた(冠木監督は14年に『肛門的重苦』でも、ザグレブではの学生部門でグランプリとなった経験も持つ)。

 アヌシー国際アニメーション映画祭とザグレブ国際アニメーション映画祭は、日本の広島国際アニメーションフェスティバルとカナダのオタワ国際アニメーションフェスティバルとあわせて、“世界4大アニメーション映画祭”と称されている。

 そして、いずれの映画祭もアカデミー賞の公認映画祭として知られている。特に今回はアヌシーで『夜明け告げるルーのうた』がグランプリとなったことで、アカデミー賞の選考レースに向けて存在感を示したに違いない。

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