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星野源が初めて笑った……!『コウノドリ』最終回の充実ぶりと“シーズン3”への期待

TBS系『コウノドリ』番組サイトより

 周産期母子医療センターを舞台に出産にまつわるさまざまな物語を見せてくれた『コウノドリ』(TBS系)も、いよいよ最終回。10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と数字は思ったより伸びなかったものの、毎回2ケタ視聴率をキープ、前シーズンを上回る安定感を見せた。レギュラーメンバーそれぞれの行く末はいかに?

 

■帰ってきたメンバー

 

 急患の中国人旅行客への言語対応で四苦八苦する産科医の鴻鳥(綾野剛)や助産師の小松(吉田羊)の前に、颯爽と現れ中国語で通訳し始めた同僚の産科医・倉崎(松本若菜)。才女ぶりがかっこいい。もとヘビーメタル愛好家なのに、そのギャップはなんなのか。しかも中国語を話せることに対し「理由は聞かないでください」というのが、またいかす。女・四宮のようになってきた。

 救命科に転科した下屋(松岡茉優)の代わりにやってきた彼女だが、真顔でボケまでこなし、すっかりペルソナ産科に馴染んだようだ。

 その急患の出産の際中、新生児科医として現場に現れたのは、なんと新井恵美(山口紗弥加)だ。前シリーズでバーンアウトしてペルソナから姿を消し、ついこの前の第8話(参照記事)で講談医科大にいることがわかったばかりの彼女。「なんで?」と驚く鴻鳥や小松に対し「話はあとで。モタモタしないでお産に集中してください」と言い放つ。

 鴻鳥と連絡は取っていたようだが、それでもなんの連絡もなく帰ってきて、迷惑をかけた仲間に説明もなく、いきなり「モタモタするな」「集中しろ」とは、さすが「鉄の女」と呼ばれていただけのことはある。だが、そんな性格を知ってる鴻鳥らは、それすらうれしそうに受け入れる。

 どうやらペルソナの院長(浅野和之)が講談医科大に土下座をしてまで頼んでくれたらしい。

 そして、もう一人。前シーズンに出ていた助産師の角田真弓(清野菜名)も産休を終えて産科に戻ってきた。しかも、立て続けに2人も産んでるとは! 復帰を希望したのは小松だというが、その真意は……?

 

■「オランダへようこそ」

 

 21トリソミー(ダウン症候群)の子どもを出産する決意はしたものの、不安が消えない高山透子(初音映莉子)。

 そんな透子に、新生児科医の今橋(大森南朋)が渡したのは、ダウン症の子をもつエミリー・パール・キングスレイという作家が書いた「オランダへようこそ」という文章。

 キングスレイは、あの『セサミストリート』の作家を長く務めており、『セサミ~』は昔から人間の多様性を意識的に織り込んできた番組。最近も自閉症のキャラクターを登場させ、発達障害への理解を啓蒙しているほど。

 その文章の中でキングスレイは、予定通りの旅にならず違う目的地(オランダ)に着いてしまっても、その新たな場所を楽しめばよい。いつまでも行けなかった場所のことばかり考えていたら、今いる場所のよさが見えない。と、自身の経験をもとに語る。

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