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どうするんだ? ようやく決まった「東京ビッグサイト」の“代替施設建設スケジュール”で、問題も幕引きか?

※イメージ画像

 もう、状況が変化することはないと、諦めの声も聞かれる東京五輪期間中の東京ビッグサイト会場問題。

 2018年に入り1カ月余り。この間の大きな動きとしてあるのが、青海での代替施設の工事予定がようやく明らかになったことくらいである。

 東京都などの発表によれば建築・設備の各施工は大和ハウス工業、新菱冷熱工業、飯田電機工業の3社で分担。今年6月4日に着工の後、来年3月29日の竣工を目指している。

 現在のところ施設の名称は「東京ビッグサイト青海展示棟ホールA・B」とされている。

 この代替施設は、現状の東京ビッグサイト展示場の約4分の1程度の規模。そのため、代替施設としては、あまりにも小さすぎるとして批判されてきた。

「実際に展示会に関係する業者へのヒアリングなども、ほとんど行われていません。ですので、使い勝手がどのようになっているのか、不安は尽きません。東京都は、ただかわりになるハコモノを準備すればいいと考えているようにみえる」

 そんな不満の声を漏らすのは、展示会関連産業の関係者だ。日本展示会協会が新年会でも要求を続けるとしている有明の東京臨海広域防災公園へのメディアセンター新設が実現する可能性を含め、さまざまな展開を想定した動きを関連業者は強いられている。

「来年、実際にオープンしてからではないと、導線もどうなっているのか判然としません。いきなり『完成したので、どうぞ』といわれても困りますよ」(同関係者)

 また、東京ビッグサイトの利用可能時期が延びたことで、両方の施設を使った大規模な催しも可能ではあるものの、両施設の距離は徒歩で20分程度。りんかい線・ゆりかもめでも一駅の距離のため、近いようにも見えるが、やはり、そのような使い方は現実的ではない。

 年も明けて、この問題に関心を寄せて声を挙げていた人々も次々とフェードアウトしているように見える。このまま、この問題は終焉を迎えるのか……?
(文=昼間たかし)

最終更新:2018/02/07 14:00
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