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純粋なグラドルがどんどん辞めていく……AKBブームが終わっても、モグラ人気と非AKB系グループの組織力につぶされる

『浅川梨奈セカンド写真集 NANA』(講談社)

 週刊誌や漫画誌でセクシーな水着姿を披露し、世の男性たちをとりこにするグラビアアイドル。近頃は、女性向けファッション誌のモデルをやりながら男性向けグラビアに登場する「モグラ」が増加、そしてグループアイドルのメンバーがグループでの活動と並行してグラビア展開するケースも増えている。その結果、純粋なグラドルがどんどん隅に追いやられているのだという。芸能事務所マネジャーはこう話す。

「ちょっと前までは、AKB48グループのメンバーたちが、各誌の水着グラビアをほぼ独占していて、グラドルの仕事は激減しました。そして、AKBの波が落ち着いて、グラドルの時代がまたやってくるかと思いきや、今度はモグラが台頭。さらには、SUPER☆GiRLSの浅川梨奈や、元Dream5の大原優乃、モーニング娘。’18の牧野真莉愛など、AKB系ではないグループアイドルがグラビアに進出し、結局グラドルにはあまり仕事が回ってこないままなんです。仕事もないから、純粋なグラドルという人たちはどんどん辞めてしまいますよ」

 また、ここ最近は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の「サキドルエースSURVIVAL」のように、読者参加型のグラドルオーディション企画が増えている。こちらでも、グループアイドルのメンバーが活躍するケースが多い。週刊誌のグラビア担当記者は、こう話す。

「グラドルのオーディションは、読者やファンの投票によるバトル形式になっていることが多い。ファンは、自分が推しているアイドルを優勝させるために、投票券が付いた雑誌をたくさん買う。そして、ファンの組織力・財力が高いアイドルが最終的に優勝するんです」

 純粋なグラドルであっても、“太いファン”がついていればバトル形式のオーディションを勝ち抜くことも可能だが、現実はそうではないという。

「グループアイドルであれば、個人ファンでなくてもグループのファンが投票してくれる。つまり、ソロのアイドルよりは、ファンの組織力は高いんですよ。それに、グループの名を売るために、所属事務所もファンに投票を呼びかけたり、実際に社員が大量に投票したりと、かなり気合を入れて取り組んでいる。グラドル1人では、そこまで多くの人は動かせないですからね。だから、編集部としてもグループアイドルのメンバーを出したほうが、拡散されやすいし、売り上げも見込めるということで、純粋なグラドルではなくグループアイドルをブッキングするようになるんです」(グラビア担当記者)

 グラドルにとっての冬の時代は、いつ終わるのだろうか……。

最終更新:2018/03/30 12:00
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