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「ジャンプスクエア」に名を連ねる予定だったアノ大物マンガ家

20071102_jumpsquare.jpg「ジャンプスクエア」創刊号。
ロゴのホログラム加工や観音開きなどにも注目!

 本日、集英社から「月刊少年ジャンプ」の後続誌として創刊された「ジャンプスクエア」が発売となった。公称発行部数は50万部、全786ページ(厚さ3.3cm!)、500円の月刊誌である。

 同誌の舵を取るのは、現「週刊少年ジャンプ」編集長の茨木政彦氏。当面は二誌の編集長を兼任するという。

「テレビCMを流し、『ジャンプスクエアを検索しないでください』というフレーズや、(毎月8ページ連載の)藤子不二雄Aなどの大御所が筆を振るうということで、一部で話題になりましたが、基本的に同誌の執筆陣は、才能はあるが『週刊少年ジャンプ』の締め切りについていけない筆の遅い作家先生が押し込まれたようです」(集英社関係者)

 連載のいくつかは、休刊となった「月刊ジャンプ」から引き継がれたものがあるが、強気な新創刊PRを行う集英社とは逆に、関係者は冷めた眼で見ているようだ。

「実は、創刊号の目玉は『ドラゴンボール』などで『週刊少年ジャンプ』を600万部雑誌に押し上げた鳥山明氏の書き下ろしだったそうです。『連載が無理でも、創刊号だけは執筆してほしい』と茨木氏はじめ、集英社の上層部が頭を下げに鳥山氏の自宅に赴いたそうですが、結局彼は首をタテに振りませんでした。取次関係者や書店営業関係者を集めた創刊説明会では『世界一売れている週刊誌の編集長が作ります』というキャッチフレーズで、下馬評は高かったのですが、漫画家のラインナップを見る限り、取次や書店でも『単行本は売れるかもしれないけど、雑誌は厳しいかも……』と懐疑的に見る向きが多いですね」(取次関係者)

 「『週刊少年マガジン』の発行部数が激減」といった暗いニュースが流れる出版不況の最中、「ジャンプスクエア」は低迷する業界にとって、どのような影響を及ぼすのだろうか? 個人的には鳥山明氏の幻の新作よりも、ポンセ山田氏の新作「世界の中心で太陽に吠える」に期待したい。
(編集部)

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最終更新:2008/06/11 17:22
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