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サルでも書ける方法教えます! 激ウマ(!?)ケータイ小説のレシピ

20071210_koizora.jpg映画化までされたヒット作『恋空』
/美嘉・スターツ出版

 出版不況が長引く中、ベストセラー連発でひとり気を吐くケータイ小説。若年女子層向けに特化したコンテンツは、マンガはもちろん、ドラマや映画とのメディアミックスも盛んで、各業界から熱い注目を浴びている。新しいところでは、ケータイとPC対応の無料ホームページ作成サービス「魔法のiらんど」発で、書籍140万部、コミック70万部を売り上げ、新垣結衣主演で映画化もされた『恋空』が有名だろう。

 既報によれば、今年5月の1カ月間に、女子中高生が読んだ本トップ10冊のうち、ケータイ小説が7~10冊を占めたそうだし、ケータイ電子書籍(マンガ含む)の認知度は91・8%、女子高生だけでも8割の利用経験があり、電子書籍市場は69億円に達するといわれている。出版を前提とした賞も続々と創設され、6月には、モバイルメディアリサーチがケータイ作家養成講座の開設に踏み切ったほど。ズバリ、今なら「めっちゃ儲かりまっせ!」状態なのだ。しかも、文壇や文芸マスコミからは完全にシカトされているレベルなので、シロートにはまさにチャンス。賞の中には、500字からエントリーできるものもあり、大賞50万円を取れたとしたら、1文字1000円の換算! そこで今回、ヒット間違いなしのケータイ小説の書き方を探るべく、最近話題になった8作品を中心にその傾向を調査してみた。

舞台は渋谷から地元へ

「魔法のiらんど」の作家ユーザーは10~20代で、読者は10代が圧倒的に多く、人気のジャンルは恋愛小説だという。02年、ケータイ小説ブームの火付け役であるYoshiの『Deep Love~アユの物語』(スターツ出版)が、女子高生に支持された理由は、ヒロインが“傷ついた女子高生”という感情移入しやすい存在だったことと、「渋谷センター街」「マルキュー」「クラブでオール(ナイト)」「ホスト」「HIV」「援助交際」といった少女たちがドキドキする記号が散りばめられていたからだった。ただ、あれから5年。パケット定額や光ファイバーが定着し、書き手が地方に広がった今、その中身はどう変わったのだろうか?

 実は、もう女子中高生=渋谷ではなくなりつつあるのが現状だ。東京は、『赤い糸』では修学旅行先、『永遠の夢』では「彼氏が上京した街」として描かれるに留まり、「憧れだけど、実感のない圏外エリア」になっている。実際、真っ昼間に青姦できる人気のない川原(『恋空』)が近所にあったり、短大生が車を持っていても不思議ではない(ほど交通網が発達していない)環境(『心の鍵』)にあったりと、作者や読者の大半が実際に生活しているであろう“地方都市”を匂わせる描写が目立つのだ。「リアルかどうかって大事」「『今、起こってること』って感じがした」(「ダ・ヴィンチ」07年7月号「若者がケータイ小説にハマる理由」より)と、やたら“リアル”を共有したがる少女たちには、共感できる作品が“名作”となっているようだ。

 現在のケータイ小説の主流は、“地方都市に暮らす、平凡な女子学生の恋物語”と言っていいだろう。メールと会話中心の書式で綴られるのは、キャラクターと現象の羅列のみ。インスタント食品の成分一覧を思い浮かべてもらうと、わかりやすいかもしれない。普段の生活は地味だが、情報だけはネット経由でリアルタイムに入ってくる耳年増な読者=「半径10mのリアルを求める女子中高生」のニーズに応え(てボロ儲けす)るためには、どんな材料が必要なのか? 詳しくは月刊「サイゾー」12月号をチェックされたい。
(オカヂマカオリ/「サイゾー」12月号より)

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最終更新:2008/06/27 21:31

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