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ネガティブ広告も功を奏さず 追い詰められたヒラリー次の手は?


ヒラリー氏によるネガティブ広告。内容の解説は記事内にて

 アメリカではテレビなどのCMで、他社の商品に比べて自社の商品はこれだけ優れている、と堂々と宣伝する比較広告が許されている。初めて見ると(こんな事まで言っていいの?)とびっくりする。日本では新商品を、自社の従来の品と比較する場合が多い。

 この比較広告は、アメリカ合衆国大統領選挙でも多用されるのが「伝統」となっている。相手の陣営を批判し、自分の陣営のほうが良い、との宣伝がテレビで流されるのだ。

 誰も予想だにしなかったオバマの逆転に焦ったのか、ヒラリー・クリントンはオハイオ州ウォーレンのゼネラルモーターズの工場を訪れた際には「スピーチで食べ物が出てくる訳ではない」「スピーチでは車のタンクは満たせない、薬ももらえない、家計も支えられない」と集まった労働者を前に現実路線を強調する演説をし、極めつけは「対立候補(オバマ氏)はスピーチをするが私は解決策をオファーする」とスピーチが上手いオバマ氏を批判している。(出典:ニューヨークタイムズ・オンライン版)

 そのヒラリーが今度はウィスコンシン州の予備選前にテレビでネガティブ広告を打った。テレビ広告は、「ウィスコンシン州でのテレビ討論に招待されて、クリントンは承諾したのにオバマ氏はしなかった」「彼は質問されるよりスピーチをする方がいいのかもしれない」「それはクリントンのみが、すべてのアメリカ人をカバーする医療保険制度と抵当権についての経済政策を持っているという点について、説明しなければいけなくなるからだろう」としている。そして「ウィスコンシン州は両候補者の討論を聞くほうが有意義であり、それに関しては議論の余地がない(not debatable)」と議論を避けるかに見えるオバマ氏をちくりと非難している。

 そしてこのCMがウィスコンシンのテレビ局で流れた24時間後には、オバマ陣営は「すでに18回の民主党の討論を行い、もう2回(テキサスとオハイオで)スケジュールが決まっている」と反論のテレビ広告を打っている。

 ウィスコンシン州の予備選の前日には、ヒラリーのトップ・アドバイザーが、オバマ氏がスピーチで友人のマサチューセッツ州知事の言葉を盗用したと非難したり、ヒラリー自身、オバマ氏の経験不足や政策の不備を突くスピーチを繰り返した。しかし、2月19日に行われたウィスコンシン州予備選とハワイ州の党集会ではオバマ氏が勝利し、フロントランナーとしての地位を固め、20日のニューヨーク・タイムズはヒラリーの勝利への道は今や崖を上るがごとくで、かつては大きくリードしていたオハイオ州やテキサス州でもポイントの差が縮まっていると伝えている。どうもヒラリーの旗色が良くない。

 共和党は既にマケインが候補となる事が確実視されているが、民主党は、ヒラリーのまさかの失速に、党内でもこのまま候補選びが長引いては共和党との本選に悪影響が出かねないとして、スーパー代議員と呼ばれる党内の有力議員達も「地元選挙民の意向に反してまでもヒラリーに肩入れはできない」と、オバマ支持に回るなどの動きも出始めている。また、本選でこの2人が正副大統領候補としてタッグを組む「ドリームチケット」もあり得る事で、チームを組む際、予備選のしこりが残るのではないかとの民主党内の懸念もある。

 いずれにしても3月4日のロードアイランド州(代議員数32)、バーモント州(同23)、オハイオ州(同161)、テキサス州(同228)の4州の予備選で計444の代議員数の獲得をかけて、ヒラリーは背水の陣で臨む事になりそうだ。
(セリー真坂)

【参考】
ウィスコンシン州とハワイ州でのオバマ氏の勝利を伝える記事(NYタイムズ)
選挙ガイド(NYタイムズ)

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最終更新:2008/02/21 14:11

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