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萩原流行が“息子”への大いなる愛を叫ぶ!(後編)

kotetsu_nagare.jpg愛猫・小鉄と萩原流行

前編はこちらから

愛猫・小鉄と出会ってから
虫も殺せなくなった

──「小鉄日記」には、小鉄くんが亡くなる過程も書かれ、「彼はまた生まれてきて、僕の前に現れてくれるだろうか」という萩原さんの言葉に、読んでいて胸が詰まります。「このような内容のものを不特定多数の方に発表すべきではないと思いましたが、あえて、批判を覚悟の上で書きました」という断り書きもありますが、それでも書かれたというのは、萩原さん自身、このときはいわゆるペットロスだったのでしょうか?


萩原 ペットロスといえばそうだったのかもしれないけど、僕と小鉄は単なる“飼い主とペット”ではなく、もっと対等な関係だったと思っている。今も小鉄は僕の中でずっと生き続けていて、何かある度に励ましてくれたり、アドバイスしてくれているような気がするんだよ。断り書きを入れたのは、読んだ人から「いつまでも小鉄が死んだことを引きずっていないで、前に進めよ!」って批判があるかと思ったからなんだけど、実際はなかった。でも、きっと小鉄はそう思っているだろうし、一緒に暮らしている猫はほかにもいたからね。僕はね、小鉄から本当に多くのことを学ばせてもらったんだよ。僕は、ひどい人間だったんです。

──どういう意味ですか?

萩原 自分さえ良ければいい、他人のことなんて関係ねぇ、正直言って女房のことすらどうでもいい……そんなふうに生きていた僕に、小鉄はたくさんのことを教えてくれた。「ああ、人には優しくしなきゃいけないんだな」「ああ、女房って人間だったんだな」「ああ、生き物は殺しちゃいけないんだな」って。だから、今の僕は蟻んこも潰さない。庭の雑草も、秋になってしおれてくるまで抜かない。
だって、みんな生きているんだから。

──流行さんは今年4月に、17年前からうつ病を患っていることを発表されましたが、そうした日々の中でも小鉄くんの存在は支えになりましたか?

萩原 ウチはカミさんもうつ病なんだけど、2人ともずいぶん小鉄には助けられたね。それに、小鉄は僕の人格形成にも多大な影響を与えているんだけど、もう少し早く彼と出会えていたら、僕は今より嫌われ者になっていなかったかもしれない(笑)。昔は、現場で監督やスタッフと衝突することも多かったからさ。僕は、嘘がつけないんです。その代わり、動物には好かれるんだけどね。たぶん、ホモサピエンスより獣としての血が濃いんじゃないかなぁ。頭じゃなくて、感情で動いてるから。

ペットを捨てるのは
日本人の国民性

──テレビで取り上げられる“ペット好きな芸能人”は、いずれも血統や品種にこだわっていて、中にはアクセサリー感覚で飼っていると思われても仕方がないような芸能人も少なくありません。でも流行さんは、そうした芸能人たちとはちょっと違いますね。

萩原 他人の飼い方にとやかく言うつもりはないけど、今までウチで飼った猫たちは5匹。小鉄、チエちゃん、ムーくんの3匹は亡くなり、現在はツルちゃんとター坊の2匹が暮らしているけど、小鉄以外は拾ったり、いつの間にか住み着いたり……縁があってやって来た子ばかりだからね。「この品種が欲しいから、ペットショップでウン十万円出す!」みたいな経験は、今まで一度もない。そうした芸能人ばかりが取り上げられるのは、テレビは見せる要素がないと成立しないからじゃないかな。いまやテレビは、バカが活躍する場になってしまった。

──そういうテレビを支持する視聴者が、テレビで見た芸能人のペットや、CMで話題になったアイドルペットにすぐ飛びついてしまうんでしょうか?

萩原 日本人が流行に左右されやすいのは、昔からのこと。スピッツがはやったらスピッツ、コリーがはやればコリー、シェパードがはやればシェパードといったように、心移りが激しいのは国民性だね。日本は戦時中、「天皇は神! 天皇万歳!」とやっていた人たちが、敗戦してマッカーサーに「これからは民主主義だ」と言われたら、それにあっさり従ったじゃない(笑)。そう考えると、年間約34万頭(環境省自然環境局の平成18年度「犬・ねこの引取り及び負傷動物の収容状況」より)の犬猫が自治体に持ち込まれている背景にも、「いらなくなったペットは捨てる」という日本人の国民性があると思う。個人的に、ファッション感覚でペットを飼う人には不快感を覚えるけど、どう飼うかは個人の自由。変な飼い主に当たっちゃったワンちゃんや猫ちゃんは……まぁ、諦めるしかないよな。人間だって自分の親は選べないんだから。僕だって、親が選べるものならもっといい家に生まれて、役者なんて茨の道を歩むような人生は選んでいないかもね(苦笑)。
(構成・アボンヌ安田/「サイゾー」9月号より)

はぎわら・ながれ
1953年、東京都生まれ。高校卒業後、劇団「ザ・スーパーカムパニイ」に所属。73年初舞台。つかこうへい事務所を経て、83年フリーに。現在はオーケープロダクションに所属し、舞台、テレビ、映画を中心に活躍中。10月16~22日、池袋あうるすぽっと(東京)にて舞台『貴婦人の帰還』に出演。また、今秋には映画『Famille~フランスパンと私~』も公開予定。家族構成は、人間の妻、ツルちゃん(三毛猫のメス)、ター坊(三毛猫のオス)。〈公式サイト〉http://www004.upp.so-net.ne.jp/nagare/

100万回生きたねこ

泣ける猫。

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最終更新:2008/08/18 11:48
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