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“大川総裁”のお墨付き!? トンデモ映画と「幸福の科学」の関係

bodyjack.jpg『ボディ・ジャック その想いは時空を超えて』/(c)『ボディ・ジャック』制作委員会
高橋和也が侍の霊に憑依される中年コピーライターを好演するほか、
武市半平太役(!)の柴田光太郎は田宮二郎の息子、坂本竜馬役(!!)の
笠兼三は笠智衆の孫、と日本映画界のサラブレッドたちが熱演を見せている。

 ”ボディ・ジャック”とは聞き慣れない言葉だが、元男闘呼組の高橋和也主演映画『ボディ・ジャック』の資料をめくると、【ボディ・ジャック=憑依】とある。人間の病んだ心の隙間に悪霊が憑依し、犯罪を繰り返すのだそうだ。”感動のスピリチュアル・ムービー”と銘打たれた本作は、元学生運動の闘士だったコピーライター(高橋)に幕末の志士の霊が憑依し、人斬り以蔵の霊と対決するというぶっ飛んだ内容となっている。

 あまりの面白さに調べてみると、原作小説は「幸福の科学ユートピア文学賞」受賞作であることがわかった。なるほどなぁ。映画関係者に話を聞くと、「確かに原作は『幸福の科学出版』から出版されているが、出演者やスタッフは宗教団体・幸福の科学とは関係なく、純粋に仕事として引き受けたらしい」とのことだ。

 幸福の科学といえば、『永遠の法』などの劇場アニメが有名。大川隆法総裁のお墨付きをもらうと動員数がまるで違うとも聞くが、残念ながら本作は公認映画ではない。そこで、”大川総裁”にお墨付きをもらうべく、電話してみた。

「大川興業の大川豊だが……。あぁ、宗教系の映画は詳しいから、なんでも聞いてくれよ。『ボディ・ジャック』は観たよ。憑依する霊が武市半平太や人斬り以蔵という微妙な知名度なところがなんとも言えないね。勝海舟とか大物を出せばいいのにさ(笑)。大川隆法なら、聖徳太子とかもっとすごい霊を呼び出せるんじゃないの? でも、宗教系映画としてはVシネチックな面白さがあるよね」
ookawasousai.jpg
 大川総裁のお墨付きも無事もらった本作。観客の満足度評価、動員数が楽しみだ。      (長野辰次/「サイゾー」11月号より)

●『ボディ・ジャック その想いは時空を超えて』
混迷する現代社会と幕末の動乱がクロスする、驚愕のトンデモSFサスペンス。
原作/光岡史朗 監督/倉谷宣緒 出演/高橋和也、柴田光太郎、安藤希、星ようこ、重泉充香、美保純、浜田学、笠兼三ほか 配給/太秦 10月25日より、キネカ大森にてロードショー公開
http://www.bodyjack.jp

金なら返せん!

総裁、ご協力ありがとうございました。

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最終更新:2008/11/09 08:00
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