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アイドル映画専門映画監督・梶野竜太郎の【アイドル映画評】第8幕

トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』

tokimemo_kajino.jpg(c)フジテレビ

アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。

●今回のお題
イヂめられるM男君の快感
『ときめきメモリアル』

監督:菅原浩志/女性主演:榎本加奈子、中山エミリ、矢田亜希子、山口紗弥加、吹石一恵

 男にとって……いや、M男にとって、究極快楽悶絶夢物語とは何か。

 それは、天才的にかわいい多種多様の女の子達から、イジメられることである! ひっぱたかれようが、踏まれようが、ケツに花火突っ込まれようが、M男にとっては、かわいい女の子達からのいたぶりは、永遠に続いて欲しい快楽なのである。

sundome02.jpg『ときめきメモリアル』
97年に公開された、同名の人気恋愛シミュレーションゲームの映画化作品。『やまとなでしこ』の矢田亜希子、榎本加奈子らが出演した青春ラブストーリー。うまく仲間に溶け込めない明彦が、高校最後の夏にアルバイト経験を通して成長していく。 (Amazonより引用)

 ”アイドル映画評”も、ありがたいことにリクエストメールを頂く様になった。その中のひとつに、「たまには昔のも取り上げてぇ~!『大当り三色娘』とかぁどおぉ?」というのがあった。ひばりチエミいづみか! アイドル古過ぎだよ!

 でも、文章からしてM男っぽいので(偏見かよ)、今回は1997年の東映とフジテレビの共同企画『ぼくたちの映画シリーズ』の最終章として上映された2本立てのひとつ、M男達の究極快楽悶絶夢物語の映画化、『ときめきメモリアル』について解説開始──。

 原作は御存知の通り、PCエンジン(註:NECが販売していた、伝説的なゲーム機です。念のため)生まれで、ほとんどのゲーム機を制覇した恋愛シミュレーションゲームの王様である。

 ゲームの方は、女の子と”仲よくなる”ことを目的とした恋愛シミュレーション。一方、映画の方は、”仲良くなる”というより、女子の輪の中で「イジメられたいんですぅ~」っていうヘラヘラ顔の主人公による恋愛譚。

 彼女の胸元が~とか、お尻が~とかではなく、動いている女子の中で、バカにされ、シカトされている事を好む主人公。その彼、ケツに花火を突っ込まれ、ぎゃあ~! と叫びながら海へ飛び込んで大変なことになっているのに、笑われちゃってるから、Mスポットを刺され、嬉しくてしょうがない。その主人公の行動こそが、M男の本能をあまりにもくすぐるので、映画的には、さわやかアイドル映画でも、実際は、五反田あたりで公開したら物凄かったんじゃないかと思ってしまうのだ。まぁ野郎のコトはそこまでにしておいて、確かに女子が異常に可愛い! 12年前の作品とはいえ、トップアイドルらの大共演!!

 榎本加奈子、中山エミリ、矢田亜希子、山口紗弥加。そして、藤崎詩織役の吹石一恵。彼女はこれがデビュー作だ。

 エンディングテーマを吹石一恵が歌ってるんだけど、これは笑うしかない歌唱力なので、心して聴けぃ! わはははは!

 M男視線もさることながら、このメイン4人のアイドルはちゃんと夏&冬の制服を観せてくれる。しかも、ミニスカート制服で。うひゃあ!

 物語は、学校でも有名な4人の女の子達と一緒にひと夏を過ごしたい主人公鈴木君が、M男ながらにがんばり、仲間に入り、いじられながらも、最後は仲良くなるという青春ラブストーリー。

 たった88文字でサクッと紹介したけど、正直、中高生向けの2本立て映画にしては、よくできていて、展開も引きつける工夫があり、青春臭い酸っぱさも満タンだ。

 この映画のうまいところは、青春映画の中にM男にしかわからないMポイントが隠されているということ。ちなみに私は、どっちかっつーとS男。めっちゃMな友達の顔を浮かべて原稿を書いているけど。

 本来、M男御用達な内容っていうのは、わかり易いくらい「イジメられる」、しらじらしく「ナブられる」、不自然に「叩かれる」。しかし、この映画は青春ラブストーリー。描かれているMポイントは、まったくもって日常生活の中に埋め込まれているため、M男しかわからないが、(わかる人には)自然なMが楽しめる。

 地理の勉強は嫌いだけど、『桃鉄』やってたら覚えちゃった! みたいなもの。要は、マゾヒズム・メンタル・サブリミナルですな。

 まあ、とにかくこの映画のポイントはM男なんだけど、主人公のM男は、今で言うところの草食系とは違い、のぞきはするわ、(榎本加奈子の)おっぱいは触るわで、ヘラヘラとイジメられるのが好きな割にはスケベに攻めてくれる。マゾ的要素を持ち合わせた方にも、一般的正常な男の子達にも、共感されるキャラクターなのだ。

 自分から「ぼく、草食系ですから」なんて、ウケてると勘違いしている方は、この映画を見て、女を獲りに出かけて下さい。M男君、草食君からすれば、それこそ『モンスターハンター』ですな! 料理して食っちゃえ!

 あ、忘れてましたが、主人公の鈴木君こと、M男君を演じるのは、『木更津キャッツアイ』の”うっちー”こと岡田義徳君ですっ!!
(文=梶野竜太郎)

ときめきメモリアル [DVD]

青春映画の秀作です。

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●かじの・りゅうたろう
映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。9月の第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』の上映が決定している。現在、トークライブ『オビカヂドカン!』に出演中。
詳しくは→http://mentaiman.com/
ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/

●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX
【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』
【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか?
【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚
【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ
【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む”多角的フェチズム”
【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内
【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

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最終更新:2009/08/19 15:00

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