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「誰が見るのか……」経費節減だけに突き進むテレ朝 視聴者不在の深夜枠改変

hills0928.jpgテレ朝のお膝元、六本木ヒルズ

「テレ朝よ、お前もか」というところなんだろうか。

 秋の改編期、テレビ朝日の人気番組が続々と最終回を迎えた。中には『オーラの泉』や『宇宙船地球号』といった人気長寿番組も。

 そして、今回の改編でもっとも大きいトピックが、「深夜0時台、『タモリ倶楽部』以外すべて打ち切り」というもの。0時台に放送されていた番組を一斉に終了させ、その時間帯には『お願い! ランキング』という通販と連動した情報番組が月~金の帯番組としてスタートすることになる。

 今回の深夜枠の改革の一番の理由は、最近のテレビ界の話題ですっかり定番になった、「一言で言えば、経費削減以外の何ものでもありません」(テレビ関係者)というもの。

 春の改編期にはTBSがゴールデン枠を一新し、報道番組枠を拡大させる改革を行ったが、08年度に赤字に転落したテレ朝の台所事情はかなり苦しそうだ。今回の改革については、いくつかのメディアで報じられている通り、編成制作局長が、「今まで視聴率を基準に考えていたが、そこに放送外収入という新しいテーマを軸にした形で仕上げる」と明言している。広告費があてにならない現状のため、DVDなどソフト売り上げやイベント収入、通販での収入などを見越した番組づくりをしていくことが重視されていくというわけだ。そういえばテレ朝の人気番組『ちい散歩』も、いつの間にか通販枠を大幅に導入した番組づくりにシフトしている。前出のテレビ関係者は言う。

「今回のテレ朝の0時台については、本当に驚きです。もっとも、あの時間帯の番組は、人気があっても、すごくお金がかかっていた番組が多かったことも事実なんです。日替わりで5本まったく別のものを作るのと、フォーマットが同じで一週間通しで作れるものとだと、かかる費用はまったく違いますからね。編成制作局長という制作のトップが公言しているぐらいですから、DVDなどでの収入が見込めなかったり、ゴールデンへの昇格の気配がなさそうなものが、今回は切られてます。タレントや事務所とのからみがあったり、制作費がかからないものは残す方向みたいですが」

 今回終了する番組のひとつに堂本剛の『正直しんどい』があるが、枠を移動して剛の新番組がスタートすることから、一応、剛枠は守られることにはなる。出演者はさまぁ~ずのみで、スタジオトークだけという、コストパフォーマンスの高い孝行息子のような『さまぁ~ず×さまぁ~ず』はそのまま枠移動。いっぽうで視聴率をコンスタントに10%前後は取る人気番組の『検索ちゃん』や『アドレなガレッジ』がそのまま終了してしまうのは、出演者の数やギャラの問題も出てくるのだろうか。

 テレ朝のこんな状況を、バラエティ番組を手がける作家は嘆く。

「TBSの大型改革のときも、たとえば『フレンドパーク』を見ていた人がニュースをやることになったTBSをそのまま見るはずもないわけで、その視聴者がみんなフジに流れて、おかげで『ネプリーグ』がバンバン20%を超えたりということになって、何がやりたかっただろうという気がします。視聴者のためじゃなく、自分たちのための番組を作ってるんだな、という気はしますよね。それだけテレビ界が危ないということですよ。テレ朝の深夜の番組は、それこそ『テレ朝ブランド』のようになっていて、そこからファンになる人も多かったんですが、そういった視聴者は必要ないという判断なんでしょう。テレビもエンタテインメントじゃなく、ビジネスになっちゃったということです」

 制作費が削られる要因のひとつに、社員の高い基準の給料も挙げられる。

「普通は会社が赤字だったら、まず給料を削ることからやるかと思うのですが、それはやらないみたいです。局員の給料を下げないぶん、制作費にしわよせがくる。それが今回は深夜に集中したということでしょう」(前出・作家)

 10月からの深夜0時台の新番組、情報によれば、テレ朝のアナウンサーが声をあてるCGキャラクターがランキング形式で通販商品をナビゲートする番組のよう。そんなもん、誰が見たいんだという気がするが、とりあえずの収入があれば、誰も見なくても大丈夫、そういうことなんでしょうか。
(文=太田サトル/サイゾー公式携帯サイト「サイゾー裏チャンネル」より)

テレビ進化論

どーなっちゃうのわけ?

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最終更新:2009/09/29 08:00
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