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メンバーの親が「もっともらえるはず」と……KARA分裂騒動の背景に日本市場への過剰な期待

kara0121.jpg『Pretty Girl(SP EDITION)』(DSP MEDIA KOREA)

 K-POPの人気アイドルグループKARAのメンバー3名が韓国の所属事務所DSPメディアに対し、専属契約の解除を申し出た一件が、日本の音楽業界にも波紋を広げている。

「メンバーの親が出てきて、ギャラへの不満を所属事務所に突き付けた点で、一昨年に東方神起の一部メンバーが契約解除を申し出たのと構図が非常によく似ています。また、日本進出が本格化し、ジャパンマネーが事務所に入った時点で揉めたという点も同じですね」(レコード会社関係者)

 今回のKARAの問題では、背景としてメンバーに対する性的接待の強要があったとの一部報道もあった。しかしメンバー側はそれを否定し、日本における活動収益を所属事務所が二重控除していたことや、メンバーがモデルを務める通販ショップの利権を経営者一族が握っていることへの不満を公式に表明した。やや分かりにくい展開であるが、前述の関係者はこう解説する。

「韓国と日本では、音楽産業の市場規模が10倍以上違います。そのため、韓国のエンタメ関係者の間では『日本に進出すれば大金がつかめる』との期待があるのですが、日本の音楽界も不況にあえいでいるのは周知の通り。KARAにしても少女時代にしても、破格の契約金や印税収入が得られるわけではありません。所属事務所もさほど”抜いている”わけではないものの、メンバーの親はもっともらえるはずだと不満なんでしょうね」

 実際、KARAも少女時代も、話題性のわりにはCDのセールスは10万枚程度と伸び悩んでいる。今後はドラマやCMなどへの出演がビジネス面のカギとなるが、KARAの場合は、今月14日からスタートしたテレビ東京系ドラマ『URAKARA』の収録がまだ途中であり、契約問題が解決しなければ、大きなトラブルに発展する可能性が大きい。

「仮に今回のドラマが放映中断・中止になれば、『K-POPはトラブルが多い』との評価がテレビ局やCMスポンサーの間で広まってしまいます。テレビ出演とのタイアップで相乗効果を狙うレコード会社も及び腰にならざるを得ず、せっかく盛り上がってきたK-POP人気に水を差しかねません」(前出の関係者)

 21日時点では、所属事務所DSPメディアと、”造反”メンバー3名がそれぞれ非難声明を出しあうなど、終息の気配が見えない今回の騒動。日本の音楽産業にとって数少ないヒット期待株であるK-POPの芽をつまないためにも、問題の早期解決を望みたい。
(文=石井百合)

Pretty Girl

たいへ~ん!!

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最終更新:2011/06/29 18:00
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