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【散歩師・朝井がゆく!】vol.3

なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱!

anison_asai03.jpg「もってけ!セーラーふく」のイントロが始まった。き、緊張する!
左から、そらさん、桃月かすみさん、朝井(=筆者)、
盛り上げ役のちーさん。図らずも、全員黒ニーハイの
絶対領域をちらーり。

ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。

 ”散歩師”などとおそれ多い冠を付けていただいている当連載だが、職業柄、どうしてもインドアに偏りがちなきらいがある。ライターなんてそんなものだ。いつものようにネットサーフィンにいそしんでいたある日、気になるスポット「アニソンバー」を発見。世界初のアニメソング専用カラオケバー、ここではアニソンしか歌ってはいけないのだそう。今こそ、日々、パソコンの前に張り付いている成果を出す時! 意気揚々と、上野の「ANI-SON BAR あにすた!」へ足を運んだ。

 扉を開けると、迎え入れてくれたのはツインテール美少女。もちろん、フリフリのアニメコスプレ衣装を身にまとっている。奥の方では、男性サラリーマン客がロボットアニソンをステージ上で歌うのに合わせて、スレンダーな茶髪美女と、メガネっ娘がタンバリンをたたいていた。あまり深く考えずにここまで来てしまったが、こ、この店って、つまり見ず知らずの人たちの前でアニソンを熱唱しなければならないのね……。は、恥ずかしくて、私、とてもじゃないけどそんなこと……!

anison_asai01.jpgタンバリンとマラカスでノリノリの店員さん。

 私が隅の方でモジモジしているのをよそに、ひっきりなしに曲が入り、お客さんが入れ代わり立ち代わりで歌う。この日のお客さんは全員一人で来ていたようで、友達同士で一緒に歌ってやり過ごす人など皆無。どうしよう、早く私も歌わないと、このままでは何しに来たのか分からない。

 ひとしきりモジモジして心の準備ができたところで、『らき☆すた』の「もってけ!セーラーふく」を3人の店員さんと一緒に歌ってお茶を濁すことにした。この店では、一人で歌うだけでなく、店員さんと歌うこともできるのだ。

anison_asai02.jpg歌ってみると意外に楽しい。

 歌い終わってみると、いわく言い難い高揚感に包まれ、いい具合に体が火照ってきた。歌い始める前はあれだけグズグズともたついていたのに、人前で歌うのも案外悪くない。何だろう、この気持ち。

 そして何より、店員さんたちの完璧な歌いっぷりには舌を巻いた。店員さんを選ぶ際には、歌唱力テストなどがあったのだろうか。メガネっ娘店員の桃月かすみさんと、店長のおやぶんふくださんに聞いてみた。

anison_asai04.jpg店長のおやぶんさん。お客さんが歌ってるときは、
店長も盛り上げ隊をやってくれるんだゾ☆

――皆さん、アニメ声だし、お上手ですね。

おやぶんふくださん(以下、おやぶん)「うちの店員は、応募者130人中、10人の精鋭ですからね」

――面接でアニソンを歌わせて上手な子を選んだのですか?

桃月かすみさん(以下、かすみ)「いや、店長が嫁にしたい子を選んだんですよね?(笑)」

おやぶん「そうそう(笑)。いえ、マジメに答えると、歌唱力テストは特にしていないのですが、僕がアイドルとしてプロデュースして人気が出そうだな、と思った子を選びました。実際、ほとんどの子が現役の地下アイドルや声優をやっています。店員の女の子それぞれ全員のCDを出す企画も進行中なんです」

anison_asai05.jpg(写真上)入口もカラオケのような
様相を呈している。
(写真下)店内にはフィギュアが
敷き詰められている。ファンには
たまらない。

かすみ「店長は、もともと『Little Non』という、アニソン系のバンドメンバーとして活動していたんですよ。カラオケにもバンドの曲が入ってるので、おやぶんのファンの人もお店によくいらっしゃいます」

――そんな人気バンドメンバーのおやぶんさんが、なぜアニソンバーの店長に転身?

おやぶん「2月にバンドが解散になって路頭に迷っていたときに、アニソンカラオケバーのお店を開くっていうアイデアがわいてきたんです(笑)」

――なるほど。でも、なぜ秋葉原ではなく、上野なのでしょう?

おやぶん「うちの店では、お客さんと女の子がデュエットをするから、法律的に”風俗店”の扱いになってしまうんですよ。もちろん、当店ではいかがわしいことは一切ありませんよ!(笑) アキバよりも上野の方が、”風俗店”の許可を取りやすい、という理由でここに店を構えています」

――女の子とデュエットできるとはいえ、さっきから見てると、皆さんお一人で歌われる方が多いですよね? 一人で歌うの、恥ずかしくないんですかね……?

かすみ「恥ずかしがる人はいないですねぇ。もともと、人前で歌うことを前提でお店にいらっしゃってるわけですし……」

――うっ……、そうですよね。ぐうの音も出ません。

 筆者のような恥ずかしがり屋には肩身が狭いお店なのかと思いきや、単純に人が歌うアニソンを聞きたいから来る人や、店長や店員さんと話すのを楽しみに来てる人も少なくないのだとか。アニソンを愛する気持ちさえあれば、問題なさそうだ。ステージ上で我先にと歌うもよし、店員さんとキャッキャウフフと戯れるもよし、隅でモジモジしてるもよし。アニソンの聖地「ANI-SON BAR あにすた!」は、実に懐の深い店であった。

●体中が火照っちゃう度
★★★★★
人前で歌えば、火照る。かわいい店員の女の子と談笑すれば、火照る。ドキマギする要素満載の空間だった。

●「ANI-SON BAR あにすた!」
http://anista.net/index.html
お客さんの年齢層も20代から50代までと幅広い。ガンダム等の定番ロボットモノから、最近の萌えアニメまで歌われる曲も日によってさまざま。料金は、最初の1時間は飲み放題2,000円~。「おんなのこ料金」もあり。システム詳細はサイトまで。

(取材・文・写真=朝井麻由美)

みんなアニメが好きだった

ある意味、ソウルミュージック。

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最終更新:2013/09/13 13:12
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