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名状しがたい内容ながら期待感の高まる好反応

『ウテナ』の幾原邦彦最新作『輪るピングドラム』1話先行上映!

joueikai.jpg登壇した幾原監督と荒川美穂。

 7月3日、アニメイト横浜で今季深夜アニメの注目作『輪(まわ)るピングドラム』(TBS系、他)の1話先行上映会が午前・午後の2回に渡り開催された。このイベントは、OP・EDなしの本編映像上映ののち、幾原邦彦監督と高倉陽毬役の荒川美穂によるトークショーという1時間弱のもの。入場者にはお土産として、この日の朝に刷り上がったばかりというポスターが手渡されたが、ストーリーもキャラクターもそのほとんどが明かされぬまま放映週を迎え、何より知りたい本編の内容にいち早く触れることができることができたのが、最大の喜びであったに違いない。 

 劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』から12年ぶり、テレビシリーズから数えれば14年ぶりとなる監督作品。制作発表時、幾原監督は「緊張と興奮をしております」「僕らと10代の少年少女との断絶をつなげる輪を作品化したい」と発言していたが(参照記事)、一体どんな作品になっているのか。

 OPとEDを除く20分強の本編上映中、シリアスな展開に客席からは咳払いひとつ漏れず、食い入るように画面を見つめていることが分かる。

 そんな様相が一変するのは、「ペンギン」が出現したとき。ペンギンはメインキャラクター3人に近しい存在らしく、その行動が随所で笑いを誘っていた。

 そして謎の変身。幾原監督は4日発売の小説版に触れて「ミステリーなので読むとこんな話かなと分かってしまうが、映像で見るとさらに”ええっ”という驚きがあるので(テレビ放映より先に読まれても)いいかなと思った」と話したが、確かにこの作品には謎が多い。それも、筋書きそのものや設定の謎だけでなく、シリアスなのかコミカルなのか、重いのか軽いのか、ネガなのかポジなのかといった的を絞らせない。

 上映会が終わると幾原邦彦監督、そして劇中と同じ被り物をした(※被っていると表の人格ではないということで普段とは異なることを言っても許される、という了解ができつつある模様)荒川美穂が登壇、トークショーが始まった。幾原監督は開口一番、「こんなに『SUPER8』を見に来ていただいてありがとうございます」とボケてみせるなど、テンションは高めである。自身が演じる高倉陽毬の変身シーンを初めて見て「すごいインパクトで。どうなっちゃうのかなと」びっくりしたという荒川美穂のコメントを受け、幾原監督は「スタッフもきょとーんとしてる」と、初めて見る者の当惑具合を是認した。

 また幾原監督は、司会の池田慎一プロデューサーに1話の自信のほどを聞かれると、冗談交じりに「まあ、良くできてるんじゃない」「たぶん面白いですよ」と答えてファンの拍手を誘っていた。

「アナウンスをしていなかったので、徐々にこういうヴィジュアルが出てきて、男の子が出て、かわいい女の子も出るのかな、くらいの情報で(この日来場したファンは)見たと思うんですよね。そうしたら、こんなことになっているわけですよ(笑)。それがこの作品のいいところかなと。まだまだ、でもこんなもんじゃないんですよ。見ていると”えーっ”ということがありますから」(幾原監督)と、驚きの展開には相当自信があるようだ。

 なお、荒川美穂、木村昴、木村良平の他、石田彰、能登麻美子、堀江由衣、そして新人の三宅麻理恵という追加キャストも、この日配布されたポスターのクレジットにより明らかになった。

 ネタバレにならない範囲で今後の注目すべきポイントを解説するのは難しいが、トークショーでは少なくとも、ペンギン以外にも、深夜アニメではありえないほどの動物が出てくる、ということだけは分かった。

 そして「お笑いかと油断していると”えーっ”てくる」「本当になんだこりゃって思っていただけたら」「驚きの展開が続出」と、萌え全盛のシーンにあって他に類を見ないアニメになることだけは確かなようだ。

 「いま本編を見たみなさんはUFOを見た、という感じだと思うんですが、OPを見たら”UFOキター!”という感じになるから」「予告を見たらUFOの扉がパカーン! と開くから! 脳みそパカー!」と、結局、幾原監督は何かがダダ漏れな状態を終始キープ。その姿勢こそが、どんなストーリーかと聞かれても答えに窮してしまう『輪るピングドラム』の”なんだか分からないけど、とにかくすごい”一筋縄では行かぬ作品性を表しているようだった。
(取材・文=後藤勝)

輪るピングドラム 上

こちらも期待。

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最終更新:2013/09/12 15:01
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