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「著作者が見つからなければみんなのモノ!?」波紋を広げる片岡Kの”ネット画像本”

IMG_4709_.jpgどこかで見たことある写真ばかり……。

 12日に発売された書籍『ジワジワ来る○○(マルマル)』(アスペクト)が波紋を呼んでいる。これは映画監督で演出家の片岡K氏が、自身のTwitter上でネットから拾った面白画像に”ジワジワ来る”とコピーを付けてアップしていたものを一冊にまとめた本。「猛犬注意」の看板のある犬小屋の中のチワワ(ジワジワ来る犬小屋)、アルバイト募集のポスターに見入る仮面ライダーもどき(ジワジワ来る不況の波)など、”パッと見では分からないが、二度見するとジワジワ笑える”というコンセプトだ。

 しかし、この本に収められている画像はすべて、ネット上に流出している著作者不明のもの。それを書籍化することについて、発売前から片岡氏のフォロワーなどからは「出典不明の画像を本として出版してもいいものなのか」などと疑問の声が上がっていた。

 これに対し、片岡氏は「出典を辿れるものなら辿りたいが、それは事実上不可能」「このような画像が法律的にグレーなままネット上を漂流してしまっていることは残念だが、もはやどうしようもない」と画像使用の正当性を主張。「過去に流出した画像には現行の著作権やロイヤリティーのルールを当てはめても仕方なく、まったく違うルールを作る以外に方法はない。例えば、営利目的に広く活用された時などには、速やかに著作者が名乗り出たらいい」としている。

 実際に発売された本には、「著作者が見つからない以上、これはもうみんなのモノ。僕はそう考えることにした」という但し書きがあり、もし該当する著作権者がいれば、編集部に申し出てほしいと呼び掛けている。こうしたネット画像本に詳しい出版関係者に話を聞いた。

「この手の、ネット画像を拾って集めた本というのは2008年くらいに一度ブームがあって、最初に出た本はコンビニを中心に10万部を超えるベストセラーになりました。この成功を受け、中堅の出版社から次々に類似本が出版されましたが、それらも7~8万部は売れたようです」

 手間も制作費もかからないので、出版社にとってはいい金脈だったようだが、気になるのは著作権の問題。

「もちろん、著作者が分からないからといって勝手に使っていいものではないです。しかし、一度売れてしまうとそのへんの倫理観も麻痺してしまうというか……。しかも、著作権侵害というのは基本的に親告罪(被害者が訴え出て初めて罪になる)ですからね。片岡さんも、そのへんのグレーな事情は分かっていると思いますよ」(同関係者)

 クレームは第三者からばかりで、著作権者本人からのクレームはいまだに一件もないとする片岡氏だが、そもそも、このTwitterや本の存在を知らなければクレームのつけようもない。

 この騒動、まだまだ世間の議論を引き起こしそうだ。

ジワジワ来る○○(マルマル)

確かに面白いけど……ね。

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最終更新:2013/09/12 13:09

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