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NHK朝ドラ『カーネーション』のひとり勝ち! 冬ドラマ総決算

carnation.jpgNHK『カーネーション』より

 もはや“情報の奴隷”と化し、常にこまごまとした情報が入ってくるネット現代。余裕がないと他人と共有できない“テレビドラマの話題”などは、暇な主婦以外は口にしなくなりつつあるこの頃だが、連ドラは休むことなく、律儀に毎週毎週、垂れ流されている。

 というわけで、仕事にプライベートに多忙を極める「日刊サイゾー」読者の皆さん、あなたの代わりに1~3月に放送されていた冬ドラマを見ておきましたよ。どんなドラマが高視聴率だったのか、世間ではどの作品が話題だったのか、ここで振り返ってみたい。

■朝ドラ『カーネーション』がぶっちぎり

 平均視聴率のトップ10は以下の通り(『相棒10』などクールをまたぐ作品は、1月以降の放送分から算出。視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。

1位『カーネーション』(NHK、3月17日までの放送分)20.9%
2位『相棒10』(テレビ朝日系)16.6%
3位『ラッキーセブン』(フジテレビ系)15.5%
4位『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)15.3%
5位『平清盛』(NHK、3月25日までの放送分)15.3%
6位『ハングリー!』(フジテレビ系)12.7%
7位『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)12.4%
8位『運命の人』(TBS系)12.0%
9位『理想の息子』(日本テレビ系)11.9%
10位『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』(TBS系)10.9%

 堂々のトップは、ファッションデザイナーのコシノヒロコ・ジュンコ・ミチコを育てた小篠綾子の生涯を描いた、連続テレビ小説『カーネーション』。2011年10月の開始当初は17%台だった平均視聴率も、1月中旬以降は20%以上をキープ。主演が尾野真千子から夏木マリへ変わった現在も、3月31日放送の最終回へ向け勢いは衰えていない。

 有名人やクリエイターにもファンは多く、映画評論家の町山智浩氏も自身のTwitterで『「ちゅらさん」以降の朝ドラをずっと観てきましたが、今のところ「カーネーション」は最高峰だと思います』『セリフを極端に抑えて、朝ドラには珍しい、非説明的で映画的な演出をしています』と絶賛。キャストの派手さはなくても、ドラマの本質的な面白さが評価された作品となった。

 朝ドラに続いて2位は、刑事ドラマ『相棒』シリーズの10作目。寺脇康文から引き継ぎ3年間主演を務めた及川光博が今作、ストーリー上“辞令”という形で降板。最終回スペシャルも20.5%を記録し、華々しい卒業を飾った。しかし及川の降板の原因については、水谷豊との不仲説や、及川の不倫報道説など、いまだに諸説ささやかれている。

 及川に続く3代目“相棒”に関しては「時期を見て発表する」とのことだが、ネット上では憶測合戦が過熱。小栗旬、向井理、水嶋ヒロ、長谷川博己、堺雅人など多くの名前が挙がっている。

 3位以下は、瑛太の突然の降板劇が波乱を呼んだ『ラッキーセブン』、既に映画化が進んでいる竹内結子主演『ストロベリーナイト』とフジテレビ系ドラマが15%超えで好調。

 低視聴率ばかりが取り沙汰されている松山ケンイチ主演の大河ドラマ『平清盛』は5位につけるも、3月25日放送回でついに過去最低となる12%台を叩き出すなど、今後の見通しも明るくない。

■長谷川博己のムダ遣い!? スターダストドラマが大コケ

 AKB48の前田敦子が山下智久の妹役を演じ注目された『最高の人生の終り方~エンディングプランナー~』。初回は15.3%で好発進だったが、1ケタまで落ち込み全話平均は10.9%。21時台のドラマとしては寂しい結果となった。先頃、AKB48卒業を発表し、今後、女優活動が本格化する可能性も高い前田。昨夏に主演を務めた『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』(フジテレビ系/平均7.0%)の悪評をそろそろ拭いたいところだが、ヒット作に恵まれる機会は訪れるのだろうか。

 そんな『最高の人生の終り方』の真ウラで放送されていたのが、今期唯一の医療ドラマ『聖なる怪物たち』(テレビ朝日系)。岡田将生、中谷美紀、大政絢とスターダストプロモーション所属の俳優がメインを務め、さらに同社代表取締役・細野義朗氏の再婚相手である河原れん氏が原作を手掛けるという、いわゆる事務所ゴリ推しドラマ。

 初回から、流産し半狂乱となる加藤あいや、終始、笑ってしまうほどこの上ない怪しさをかもし続ける中谷美紀、帝王切開で取り出されピクピクと動く血まみれの赤ちゃん(人形)など、衝撃映像の多い作品であったが、最終回までひたすら続く暗過ぎる展開がアダとなったのか数字は伸びず、全話平均7.7%。いまや各局から引っ張りだこの長谷川博己も出演しているが、一部のテレビ関係者から「長谷川博己のムダ遣い」と揶揄する声も挙がっているとか。

 また、同じく全話平均7.6%とコケてしまったのが、20時台に放送していた『ステップファザー・ステップ』(TBS系)。上川隆也演じる泥棒が、盗みに入った家で双子の父親代わりをすることになってしまう宮部みゆき原作の“ユーモアミステリー”とのことだが、「無駄なキャラや設定を加え過ぎで、原作そっちのけ」などと激怒する原作ファンも多かったようだ。

■オセロ松嶋産休中のつなぎドラマ『孤高のグルメ』が熱い!

 今期、ノーマークながら熱い支持を集めたのが、松重豊主演の30分深夜ドラマ『孤高のグルメ』(テレビ東京系)。主人公が仕事の合間に立ち寄った店で食事をするだけのグルメ作品だが、注文時や食事中の心理描写が実に丁寧に描かれており、「真顔でもくもくと食べる姿が見てて気持ちいい!」「とにかくうまそうで深夜なのに腹が減る」などと視聴者はこぞってドーパミンを分泌。「『孤高のグルメ』を見た後に食べたものは、どんなものでも美味しく感じる」という意見も多く、ほかのドラマとは楽しみ方も一線を画していたようだ。

 劇中に登場する店はすべて実在し、番組後半のミニコーナー「ふらっとQUSUMI」では毎回、原作者の久住昌之が同じ店を訪れ、ニコニコと食事をしたりビールを飲んだりしていた。また同枠は、前クールまで笑福亭鶴瓶と松嶋尚美のトーク番組『きらきらアフロ』を放送しており、4月から始まる『きらきらアフロTM』には産休明けの松嶋の出演が決まっている。『孤高のグルメ』は、松嶋の産休がもたらした思わぬ副産物といえるかもしれない。

 女優や漫才師として活躍したミヤコ蝶々の生涯を描いた昼ドラ『鈴子の恋 ミヤコ蝶々女の一代記』(フジテレビ系)は、なぜか今まであまり昼ドラを見る習慣のなかった層にも響いたようで、ネットでは「鈴子の恋、学校で流行り過ぎててウケルw」「ヤバイ! 鈴子録画すんの忘れた!!」という10代女性のコメントも。モデルで歌手のきゃりーぱみゅぱみゅも、自身のtwitterで「鈴子の恋やばすぎ」「鈴子の恋見ない間に急展し過ぎてついて行けなくなった。悔しい」とツイート。敏感な女子の間で、密かなブームを起こしていたのかもしれない。

 冬ドラマは、とにもかくにも『カーネーション』が独走状態。そしてこの4月からスタートする春ドラマは、嵐の大野智が“防犯オタク”を演じる『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)、草なぎ剛主演の『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』(フジテレビ系)、関ジャニ∞の錦戸亮が本人役を演じる『パパはアイドル!』(仮題、TBS系)、嵐の相葉雅紀主演『三毛猫ホームズの推理』(日本テレビ系)、中居正広がサヴァン症候群の男を演じる『ATARU』(TBS系)と、ジャニーズ主演ドラマが目白押し。録画用ハードディスクがいっぱいにならないよう、今から空けておこう。
(文=林タモツ)

カーネーション 完全版 DVD-BOX1

次クールの女優さん、大変ね。

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最終更新:2013/09/06 16:29
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