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【特集】AKB48 27thシングル選抜総選挙

2011年公演最多出演のAKB48研究生・伊豆田莉奈ヒストリー 笑顔の裏に隠された12ポジションの苦悩

izutaAKB.jpgAKB48の10期研究生“いずりな”こと伊豆田莉奈

 AKB48の歴史は、4期以降は研究生の歴史である。

 現在、13期までが加入している大所帯であるAKB48。1~3期は順番に加入、それぞれチームA、K、Bとして活動し、4期以降は一旦、研究生として先輩メンバーの休演時のアンダー(代役)を経て、正規メンバーに昇格するというスタイルをとっている。研究生はチームA、K、Bと、現在はチーム4も含め、4チームの公演を覚え、同じチームでも複数のポジションも担当する。さらに公演前の前座やバックダンサーを務めながら、次のスターを夢見て、表現力を磨いている。その中でも、昨年メンバー最多となる200回以上の公演に出演し、全チームで合計12ポジションも習得している10期研究生の“いずりな”こと伊豆田莉奈(いずた・りな)にスポットを当てる。

 2010年3月、中学2年生の終わりにオーディションでAKB48「言い訳Maybe」を歌い、10期生として合格した伊豆田。レッスン期間を経て、6月19日に市川美織、仲俣汐里ら10期生とともにチームB 5th「シアターの女神」公演のアンダーとして公演デビューを果たした。伊豆田が最初に任されたのは、チームBのエースである渡辺麻友のポジション。アンダーは、その研究生の注目度によって決まる傾向があり、渡辺のポジションを担った伊豆田は次第に成長を遂げていく。そこから彼女は、持ち前のダンス習得の早さを発揮し、9月13日には、AKB48の公演で最も難易度が高いとされるチームA 6th「目撃者」公演に片山陽加のアンダーで出演するなど、次々に先輩のポジションをマスターしていった。

■仲間、先輩も認めた伊豆田莉奈の努力

 その後も彼女は公演のポジションを次々に覚え、B 5thでは北原里英、宮崎美穂の位置、チームK 6th「RESET」公演では板野友美のポジションと、公演ユニットのメイン的なアンダーを任されるようになる。同じ公演でも狭い範囲でフォーメーションが入れ替わる公演は、覚える数が多いほど、混同する確率が高くなる。だが、彼女はそれを巧みに覚えていくのだった。

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