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支援から始縁へ──書簡に綴られた被災者と支援者の交流の記録『忘れない』

 震災後、多くの人が「私たちに何ができるだろうか」と考えたのではないだろうか。現地に行く時間がない、体力がない、経済力がない――そんな人でも「気持ちを届ける」ことはできる。この本に掲載された手紙の書き手たちのように、支援のひとつとして、被災地への手紙をしたためてみてはいかがだろうか。日本中の人が被災地を“忘れていない”という気持ちが伝われば、被災者の方もきっと勇気付けられることだろう。
(文=平野遼)

●さいじょう・たけお
早稲田大学大学院(MBA)専任講師(専門は心理学と哲学)。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表。1974年宮城県仙台市生まれ。早稲田大学大学院で博士号(人間科学)取得。「構造構成主義」という独自のメタ理論を創唱。この理論を用い、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、ボランティア未経験ながら日本最大級のボランティア・プロジェクトへと成長させる。
《おたよりプロジェクト》では全国から届いた520通の手紙を被災地の一人ひとりに直接届けている。また、「被災地は郵便局もなく、ハガキや切手を手に入れにくい」という声に応え、全国の支援者から集まった切手約1万9500枚、ハガキ約9700枚、レターセット約7300セットを送り、支援から“始縁”につながる活動を行っている。
《物資支援プロジェクト》では2012年1月時点で3000カ所以上の避難・仮設住宅などに、15万5000品目に及ぶ物資を支援。《家電プロジェクト》では行政や赤十字の支援が受けられない個人避難宅をはじめ、2万5000世帯以上に家電製品を送った。その他、自立支援を目的とした《重機免許取得プロジェクト》《ミシンでお仕事プロジェクト》などを行っている。

本書は、印税金額と大和書房の売り上げの一部を、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を中心とする東日本大震災の復興支援活動に寄付させていただきます。
寄付の使途についての詳細は、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」のホームページをご覧ください。
<http://fumbaro.org/>

最終更新:2012/06/19 18:00
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