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20%割れしたキムタクドラマの挽回なんて「あるわけねぇだろ」? 秋ドラマ初回レビュー(後編)

 初回は、木村拓哉演じる大手メーカーの課長が、突然、身に覚えのない情報漏洩の罪で会社を解雇。さらにトボトボと帰宅した途端、自宅マンションが爆発。一瞬にして職と財産を失いホームレスへ転落する、スピード感溢れる展開であった。

 日頃から散財していたため「貯金が30円しかない」という帳尻合わせの設定を除けば、重なる災難に「キムタクかわいそう……」と同情しきりの初回。途中、お笑いコンビ・まえだまえだの前田旺志郎くんの豊満な全裸が出現する、刺激的なシーンはあったものの、初回の評判はなかなか。今後、数字の挽回があれば、キムタクが言いそうなことでお馴染みの「ちょっ、待てよ!」が、「あるわけねぇだろ、んなもん!」に塗り替えられる可能性も、なきにしもあらずだ。

■「キャラがスベッてる」香取&山Pダブル主演『MONSTERS』に悪評!?

 5位は、深田恭子が航空管制官を演じる『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』。昨年1月にCSで放送された川原亜矢子主演『TOKYOコントロール 東京航空交通管制部』(フジテレビONEほか)の続編として制作。初回は、身近ながらよく分からない管制官という職業の紹介に終始した印象であった。

 早くも評判のいい同作だが、やはりというべきか、視聴者の感想にどうしても付きまとうのが、「佐々木希が大根過ぎる」「ドラマは大好きなのに、佐々木さんが出てくると入り込めません」といった佐々木希に対する演技批判。時任三郎、長谷川朝晴など名優揃いのキャストの中で、お人形のような佐々木は浮いてしまうのかもしれない。

 ちなみに同作は、『家族のうた』で低視聴率のイメージが付いてしまった「花王 ドラマチック・サンデー」枠で放送。同枠のイメージアップが期待されていたが、2週目に裏で『MONSTERS』がスタートした途端、視聴率は9%台まで急降下。後出しの『MONSTERS』に軍配が上がってしまった。

 その『MONSTERS』はというと、香取慎吾演じる“世にも奇妙な嫌われ者”刑事と、山下智久演じる“お坊ちゃん”刑事が繰り広げる痛快ミステリーとのことだが、演技・脚本ともに昨今のドラマでは類を見ないほどの悪評を集めている。ネットの感想を見ても、素直に「面白い」と言う人は少なく、特に「香取、山下のキャラがスベッてる」「謎解きが酷過ぎ。まったく名推理でもないし」というような意見が目立った。

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