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ハナガサイタヨの秘密を語った『惡の華』ハナガサイタヨ会vol.2レポート!

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 現在放送中のテレビアニメ『惡の華』のイベント「惡の華 ~ハナガサイタヨ会vol.2~」が6月2日、東京・パセラリゾーツ銀座店内銀座Benoaにて行われた。今回のゲストは、「ハナガサイタヨ」のフレーズで視聴者を恐怖のどん底に叩き込んだASA-CHANG、超絶ハイテクアンサンブルを礎に変幻自在のアヴァンポップバンド「宇宙人」ヴォーカル・しのさきあさこ、モジュラーシンセを駆使した音響ユニット「電子海面」の一員でもある作曲家・深澤秀行の3名だ。
 
 ロトスコープでしかできない表現できない「2.5次元」映像、原作のエッセンスを濃く抽出したとにかく痛いストーリーでも注目を集める『惡の華』だが、放映開始前の予告PVから第1回終了に至るまでのサウンドインパクトは絶大で、「これは一体なんだ!?」と視聴者をビビらせていたことを忘れてはいけない。ざわざわビリビリとテンションを高める音響系BGM、その緊張感からの解放を狙ったかのように斜め上に突き抜ける破天荒なOP曲、主人公3人の惡の華が開いていく様子と完全一致するED曲。いずれも、メジャーな商業音楽として表に出していいのだろうか、と思わせる音ばかりだった。

 「カテゴライズされたくない」と長濵博史監督が再三発言していた通り、アニメとも実写映画ともつかない同作。仮にアニメと規定した場合でも、既存のジャンルに回収不能な映像には、こうしたカテゴリー不明の音楽が必要不可欠だったのかとも思えてくる。

 その「ノンカテゴライズアニメ」を志向した結果が、受け取る側のノンカテゴライズだ。プライベートでふらりと会場を訪れたニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが、休憩時間、ハーフタイムショー代わりに即興のトークを始めた際に「客層がまったく読めない」と漏らしたとおり、音に惹かれ画に惹かれ演技に惹かれ、さまざまな方向からアンテナを尖らせた人々が集った。

 すっかりおなじみとなった、実写でも声でも山田役の松崎克俊(やさしい雨)をMCに、春日高男役の植田慎一郎、原作者の押見修造、そして長濱博史監督が、代わる代わるゲストを迎えていく。最初に登壇したのは、ED曲を提供するASA-CHANGだった。

 前説で、キングレコードの宮本純乃介がテーマソングのプロデューサーとして主題歌を導きつつも、ED「花-a last flower-」に関しては押見の強い要望で採用されたことが明らかにされていたが、長濱監督があらためて経緯を説明。原曲が発売されたのは、2001年3月28日で、「ちょうど僕が一番堕落しきっていたときです。(この曲に)救われました」(押見)という。

 カテゴライズの話になり、ASA-CHANGいわく「FacebookやTwitterの話ですけど、ASA-CHANG&巡礼(ASA-CHANGを中心としたユニット)は、アニメ界の枠組みでいうと『サブカル』、Subcultureではなくカタカナの『サブカル』らしいですね」

 ここで「花」のオリジナル譜面(ASA-CHANGによれば「設計図」)をスクリーンに映す。20拍で区切ったこの譜面があったからこそ、今回『惡の華』のためにリアレンジできたとASA-CHANGは言う。「変わらないのは、声をカットアップして切り絵みたいに貼っていく作業をするところ」

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