日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 【参院選】三宅洋平と選挙フェス
参院選のダークホースが選挙戦を総括!

「17万人のメッセンジャーが生まれた」若者を動かした選挙フェスと、三宅洋平のこれから

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――デビュー当時からライブやネットを通じて社会に対するメッセージを発信していた三宅さんでしたが、今回の出馬を決めた、直接的な要因はなんだったのでしょうか?

三宅 3.11以前から反原発の運動を自分なりにやってきて、デモ、請願、嘆願、陳情、院内交渉までやったけど、ダメだった。これは自分たちが政治家になるしかない、そこまでやらないと社会は動かないなという気はしていました。そんな時に3.11が起こり、自分のミュージシャンとしての人生設計どうこうより、地球の存亡がかかってない? って。好きなことを来世でやるために、きれいな地球を残すためにやるしかないなと思ったんです。

――政治家にならなくても、ミュージシャンとして多くの人にメッセージを伝えることができるのでは、という声もあったと思いますが。

三宅 原発再稼動のことや憲法改正のことについては僕がアルバムなんて出したって変わらなくて、今すぐ、一市民として抑止しなきゃいけないことなんですよね。正直、すべての人にそういうモードになってほしい。“なに自分の人生生きてるの? そんな暇ないよ。そう思えてないなら、現実認識が甘いよ”って。それが僕の率直な意見ですが、それを一人ひとりに伝えていくのはすごく大変なことだし、なかなか理解されない部分もあると思う。となると、「なんであの人、あんなにがむしゃらに頑張ってるの?」という姿を見せるしかないんですよね。そしたら考えるでしょ? それしか方法がなかったんです。でも、立候補して17万票取るような騒ぎを起こしても、1ミリも変わってないって日々の連続なんですよね。

――「政治をマツリゴトに」というスローガンを掲げた新しい街頭演説「選挙フェス」は全国17カ所、延べ25会場で行われました。この様子は動画配信されたり、続々とYouTubeにアップされ、瞬く間に拡散されていきました。

三宅 拡声器と街宣車こそ、投票率低下の原因だと思っていたので、僕らなりのやり方を取り入れたんです。ストリートミュージシャンがひどい音を出したら、お客さんに「帰れ!」って言われるでしょ?(笑) 僕がこれまで出演してきたフェスやイベントのコネクションで各地のオーガナイザーがそれぞれ動いてくれ、延べ3000人超のボランティアが協力してくれました。このために、十数年間、全国でライブをやってきたのかもしれない、って思いますよ。

――ハチ公前をはじめ、どうやって場所を確保したんですか?

三宅 街頭演説は、2~3日前から陣取り合戦なんです。お花見と一緒。日本の政治と選挙って、すごく原始的なんですよ。ほかの政党とモメることもたびたびありましたね。僕らの場合はステージを組んじゃって、そのままどかないという手法だったんですが、「普通、街頭演説って、一カ所●●分だろう」とかいろいろ言われました。でも、そんなルールはどこにも書いてないし、これまで政治家っていうのは、とことん「ルールにのっとってやってますから」って、いろいろなことをゴリ押してきたんですよね。だから半分、その流儀に乗り、書いてないことはやっていいんだねって、そこはギリギリの駆け引きです。

――スピーチの中では、現在の政治の主流となっている、異なる意見を叩き潰すというやり方ではなく、お互いが対等に認め合い、納得できるまでとことん話し合う「チャランケ」(アイヌ語で談判、論議の意)の重要性を訴えていました。

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