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闇の色は少女をキレイにする──『ボクが修学旅行に行けなかった理由』

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 アイドルを撮るにはタブーなはずなのに、照明部さんがものすごく頑張ってて、月の光や、ほんのちょっとの蛍光灯の漏れが、10代の若い女の子たちの頬や太ももを舐める。特にキレイなのは、瞳。

 ……瞳でイケますか!? イケるんですっ!!

 夜は光と闇以外にも、何かいけないことをしている感がある、特に学校ね。女の子がいけない……昭和の書き方で表現すると、“イ・ケ・ナ・イ”ことをする時の顔って、ものすごく魅力的じゃないですか?

 初めての夜遊びとか、初めてのベッドインとか、遊びで触り合ってたら感じてきちゃった女子2人とか、ちょっと中に入れてみたら気持ちよすぎてそれがデビューだったりとか、ペットのチョロをバター犬にさせてみたりとか……キリがない! それだけ「暗いところの女の子」は魅力的だってことです。

 本当にいい女の子たちだけで構成されていて、ほとんどが暗い場所での撮影なのに、頑張ってるアイドルたちならではの傑作。ぜひ見てほしいですね。

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●かじの・りゅうたろう
1964年東京生まれ。映画監督&脚本、タレントプロデューサー。短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。アイドルを女優として扱う映像が特徴的でファンを多くつかむ。11年に『魚介類 山岡マイコ』、13年に『こたつと、みかんと、ニャー。』を発表。アイドル映画という枠には収まらない、独特なファンタジーワールドを展開。新作もめじろ押し。木嶋のりこ等が所属するプロダクションを持っている。
ブログ <http://ameblo.jp/ryutarokajino/>

◆【アイドル映画評】過去記事はこちらから

最終更新:2013/09/12 20:31
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