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女子アナ名鑑 第9回

テレ東・大江麻理子×日テレ・鈴江奈々 人気と実力を兼ね備えた「三十路アナ論」

51Vw3b7UEoL._SS500_.jpg「大江麻理子アナウンサー 2014年カレンダー」(テレビ東京)

 アナウンサーというよりも、タレント的な仕事を数多くこなしている昨今の女子アナたち。そのためか、年齢を重ねるにつれて出番が減少する傾向にあり、“定年”といわれる30歳あたりで退社する者たちも多い。そんな中、30歳を越えても第一線で活躍する逸材が存在する。今月の女子アナ名鑑では、若手アナドルよりも人気の三十路アナたちにスポットを当てていこう。


 人気の三十路アナといわれて真っ先に思い浮かぶのは、テレ東の大江麻理子アナ(35)だろう。20代後半で担当した『モヤモヤさまぁ~ず2』をきっかけに大ブレークを果たし、その後も『出没!アド街ック天国』や冠番組である『麻理子の部屋』などを獲得。また、バラエティのほかにも『田勢康弘の週刊ニュース新書』や『池上彰の現代史講義』など堅めの番組もこなし、同局になくてはならない存在感を示してきた。そして、昨年4月にはニューヨーク勤務となって露出が減りながらも、女子アナとして史上初の単独カレンダーが発売されて人気の健在ぶりをアピール。今年はニューヨークから帰国して、3月31日から『ワールドビジネスサテライト』のメインキャスターを務める予定と、まさに絵に描いたような出世コースをひた走っているのだ。

 大江アナは『モヤさま』の印象から、どうしてもその好感度ばかりに目がいきがちになるが、その汎用性の高い能力には目を見張るものがある。先に述べたようなバラエティや報道系の番組のほかにも、2008年の北京オリンピックでは現地キャスターに抜擢されている。このオールマイティな能力こそが、三十路を越えても活躍を続ける大きな要因となっているのだ。

 そんな大江アナに勝るとも劣らない活躍を見せているのが、03年入社の日テレ・鈴江奈々アナ(33)だ。彼女は遅咲きの大江アナと異なり、入社直後から元ミス慶応という肩書でアナドルとして注目された。特に、深夜の情報系番組『エンパラナイト』では、同期の森麻季アナ、後輩の脊山麻理子アナ(現在はともに退社)と「エンパラ☆☆ガールズ」というユニットを組み、セクシーなミニスカ姿で男性視聴者を虜にしている。ほかにもバラエティやスポーツ番組をこなし、わずか入社4年目で『NEWS ZERO』という報道番組に抜擢された。そこではアナドル時代を感じさせないクールな存在感を見せて、キャスターとしての認知度と実力をアップさせていく。その後も『真相報道 バンキシャ!』や24時間テレビの総合司会などで結果を出していき、08年には結婚。昨年に妊娠・出産で休養を取っていたが、今年の復帰直後から報道番組『news every.』のMCという大役を任されている。

 彼女がすごいのは大江アナと同様の万能派であることはもちろん、アナドルから完全に脱却を果たしたこと。入社当時はフジのアヤパンやナカミーが活躍していた女子アナブーム全盛の時代であり、彼女もまた日テレのアナドルとして局から重用されている。普通はバラエティ偏重になるためにアナウンサーとしての実力を伸ばしきれないのだが、彼女は順調にアナドルの色を排してキャスターへとシフトしていくところに非凡さがうかがえる。

 バラエティで獲得した知名度を足がかりに、年を重ねることでしか得られない信頼性や技術が必要になる報道へとシフトしていくのが、局アナとして生き残るひとつの理想型。それには並々ならぬ努力と才能が必要となるが、できなければ“30歳定年説”が現実となってしまう。いま人気を集めている若手アナドルたちにはぜひとも、大江アナや鈴江アナのような道を歩んでほしいものだ。
(文=百園雷太)

最終更新:2014/06/17 16:38
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