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“撮影NGの街”飛田新地にNHKのカメラが潜入!“本番行為は暗黙のルールで…”変わりゆく色街の裏事情とは

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

tobita_01_151026.jpg『飛田で生きる 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白』(徳間書店)

 先日放送された爆笑問題のレギュラー番組『探検バクモン』(NHK)で、飛田新地へNHKのカメラが潜入し一部で話題となっている。飛田新地といえば、カメラを構えただけで曳き子のオバちゃんから撮影を制する罵声が飛んでくるのは有名な話。爆笑問題らとNHKのカメラが飛田へ赴いたのは、まだ客足もまばらな昼の時間帯だったが、それでもこれはかなり珍しい話だ。

 飛田新地とはどんな場所なのかご存知ない方に念のため紹介しておくと、遊郭からの流れを汲んだ、女性との「本番行為」が行われる「料亭街」だ(詳しい仕組みは後述する)。橋下徹は弁護士時代に飛田の料亭組合の顧問弁護士を務めていたことがあり、2013年、米軍に性風俗店の利用を勧める発言などで橋下が物議をかもしていた時期に、かつてのその関係を外国特派員協会での記者会見で詰問されたこともある。また、かの有名な阿部定も一時期飛田で働いていたことがあるという。

 そんな飛田とはいったいどんな場所なのか。飛田で10年以上も親方(「マスター」と呼ばれることもある)として店を仕切った経験をもつ杉坂圭介氏による著書『飛田で生きる 遊郭経営10年、現在、スカウトマンの告白』(徳間書店)を読みながら、ご紹介していきたい。

 まず、同書から飛田の歴史を簡単にさらっておく。

〈飛田新地は、大阪市西成区山王三丁目にある、いまも旧遊郭の名残りをとどめる歓楽街。1918年(大正7年)12月に開業され、日本最大級の遊郭と言われた。(中略)
 戦後は赤線として遊郭の機能を引き継ぎ、半ば公認で売春が行われていたが、1958年の売春防止法施行以後は料亭街に姿を変えた。しかし営業内容は遊郭・赤線時代と変わることなく、料亭内での客と仲居の自由恋愛とすることで、売春防止法から逃れている〉

 売春防止法以後に「ソープ街」ではなく「料亭街」という抜け道を選んだことが、結果として飛田という街を生き残らせた。前掲書から杉坂氏と、飛田での料亭経営の話を持ち込んだ男との会話を引いてみたい。

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