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中国“ヤバい”漫画家・孫向文の「チャイナめった斬り」

“妖怪モノの本場”は建国と共に消滅!? 中国で『ゲゲゲの鬼太郎』の知名度が低いワケ

 中国社会では、妖怪が登場する作品は「幼稚、くだらない」といったイメージがあるようです。僕の父親は、高校時代はちょうど文化大革命の真っただ中だったこともあり、洗脳被害がひどくて、中共による無神論教育をみっちりと受けていました。そのため、完全な現実主義者で、僕が大学時代に『吸血鬼美夕』という、美少女が神魔を倒すという内容のアニメ作品を見ていたら、「内容が幼稚すぎる、いい年してこんなアニメを見るな」と言われました。それ以降、僕は父親の前で妖怪ファンタジー作品を見ることができなくなったのです。この風潮は伝統作品にも当てはまるようで、現在の中国では『西遊記』は「子ども向け作品」に分類され、成人が読んでいると、「大人げない」とバカにされます。

 かつての中国は数多くの幻想的作品を生み出し、その中にはさまざまな妖怪が登場しました。それらは日本をはじめとする世界中の国々の作品に影響を与えましたが、現在は本家本元たる中国で妖怪作品が廃れてしまいました。中華人民共和国成立以降、「非生産的」という理由で破壊された文化や風習などは、ほかにも数え上げればきりがありません。共産主義とは、人々のみならず、先人が作り上げた貴重な文化をも弾圧し、葬り去ってしまう思想なのです。その動きは緩和されるどころか、むしろますますひどくなっているのが現状です。僕は、共産党政権が退陣した日こそが、中国に龍や朱雀が復活する時だと考えています。
(構成=亀谷哲弘)

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●そん・こうぶん
中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。
<https://twitter.com/sun_koubun>

最終更新:2016/01/25 16:28
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