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「ローカル局は恵まれない……」テレ東“中途入社”を狙う地方女子アナたちのウラ事情

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■ローカル局入社7年目・C子の場合

「私を売ったアイツを見返したい──」

 口には出さないが、ひそかに闘志を燃やす女子アナが、あるローカル局にいた。名前はC子。今年、入社7年目に突入したアラサー。これまで、各ジャンルをひと通り経験してきた。

「報道、情報、スポーツ、バラエティ。とにかく、いろいろやりましたよ」

 もともとは情報やスポーツを扱う番組を志望。だが、入社から数年経った時、先輩のワナにハメられた。従来より、合コンが大好きだった彼女。

「地元のタレントさんを交えて食事をする機会が何度かあり、そこで連絡先を交換。相手は、地元だと顔を指されるくらいの人なので、デートはもっぱら個室の居酒屋がメインでした」

 そんなある日、翌日は互いに休日だったこともあり、2人はいつものように飲食店へ。その席で、強めのワインを飲み倒した。

「私も彼もベロベロに酔っ払い、2人でタクシーに乗車。気が付けば、彼の自宅のベッドの上でした」

 イケメンの彼になら体を預けてもいい──。だが、これが災いの元となった。結局、そういった行為は一切しないまま、翌朝帰宅。後日、その一部始終が番組スタッフに知れ渡っていたのだ。

「聞けば、先輩がそのままペラペラと周りに言いふらしたようで、プロデューサーは大激怒。すぐさま、外でロケをする取材には行けなくなりました」

 その後も仕事はなくなる一方で、翌年には番組が好調だったにもかかわらず「リニューアル」の名目で番組を卒業。後釜には、プロデューサーと仲のいい後輩が抜擢された。

 そこからは、我慢の日々が続いた。局内では「アイツは尻が軽い女だ」と後ろ指をさされ、上司からは「アイツは外部と接触を持たせるな」と指令が飛んだ。

「私が悪いといえばそれまでですが、本人に確認もせずにこれだけの仕打ちを受ければ、やっぱり納得いかない」

 さらに、追い打ちをかけたのが「アスリートビンタ事件」だった。

「あの一件の後、私の業務はニュースの原稿読みやナレーションなど、基本的に局内で完結する仕事のみになりました。しばらくしてから、外への取材も徐々にできるようになりましたが、やはり以前に比べて自由に取材はできなくなりましたね」

 そんな中、事件は起こった。ある日、高級居酒屋で行われた飲み会。参加者は、C子のほかスポーツ選手も数名いたという。その席でのこと。

「私がトイレに行った際、ある選手がこっそりついてきたんです。まあ、私も酔っ払っていましたしそこまではいいのですが、その後、あまりにしつこく口説いて来たので『トイレの前で口説くのは止めて!』とビンタしたんです……」

 そのときは「ごめん」と相手に謝られたのだが、後日、今度は局サイドがチームに「謝罪」する羽目に。聞けば「酔っ払ったC子が、選手に手をあげた」という内容にすり替わっており、C子は「ヘタすれば、事件沙汰にもなりかねない」と厳重注意を受けたという。

「私はその瞬間、この会社にいるのはもうダメだと思いましたね。他の企業も一緒でしょうが、組織で嫌われたらその後、関係を修復するのはかなり厳しい。アナウンサーの世界は、さらに仲間意識と嫉妬が入り乱れるため、余計にややこしくなります。テレ東の採用試験は、私の人生のラストチャンスなんです」

 今年は、局によって25日が全体の最終勤務日だったところも多い。C子は今、必死に編集機が並ぶ部屋の片隅で提出するDVDの制作に明け暮れる日々だという──。

最終更新:2016/01/03 10:00
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