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「スルメ欲しさに…」紅白総合司会・黒柳徹子が語っていた“戦争責任”と平和、テレビへの思い

tetsuko_01_150601.jpgテレビ朝日『徹子の部屋』番組ページより

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 昨晩、放送された『第66回NHK紅白歌合戦』の見どころは、やはり総合司会を務めた黒柳徹子だった。美空ひばり「人生一路」を歌う天童よしみの紹介では美空ひばりの偉大さを語り、また、トリを務めた近藤真彦と松田聖子の出番では彼らとの懐かしい思い出を語るなど、まさに黒柳にしかできない大御所ならではの司会ぶりであった。

 ただ、何よりも黒柳徹子の面目躍如だったのが、美輪明宏「ヨイトマケの唄」を紹介する時に語った言葉だ。貧しい生活のなか家族のために命を削って働いたお母さんの姿を歌うこの曲の歌詞と、戦後70年という節目を鑑みて、黒柳はこんな話を始めたのである。

「戦争が終わってから日本人は本当によく働いたんですね。私は戦争が終わった時小学生だったんですけど、小学生でも、子どもでもみんな働きました。地ならしをするヨイトマケのお母さんたち、みんな働きました。日雇いでお仕事で。お父さんのため、子どものため、みんなのためにって、お母さんみんな働いて、いつか頑張っていれば幸せになれるって思って。私、よくそういう姿を見てたんです。ですから、「ヨイトマケの唄」を聴くと、あの頃を思い出して背筋がピンとするようなそういう感じがします」

 食べるものも満足にないような貧しさに追いやられた戦後すぐの日本。そして、それを生んでしまった戦争。黒柳徹子は、安保法制が強行採決され着々と軍靴の足音が近づきつつある2015年の年の瀬に、そんな過去は繰り返してはならないと、改めて平和への祈りを語ったのであった。

 今回、黒柳が司会に抜擢されたのも、「戦後70年、日本の放送90年」という大きな節目であることが理由だった。もちろん、NHK専属女優の第1号である黒柳にとっては放送90年も感慨深いメモリアルイヤーだっただろうが、きっとそれにもまして“戦争が終わって70年”ということの重みを感じていたはずだ。

 実際、昨年に黒柳は「ダカーポ特別編集 戦後70年を考える。」(マガジンハウス)のインタビューで、平和への思いをこのように答えている。

「私は、政治的発言というものをしてきてはいませんが、いかに皆が平和でいることが大事かということだけは、熱心に発言するようにしています」

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