日刊サイゾー トップ > 海外  > 同性愛者に福利厚生はやりすぎ?
中国“ヤバい”漫画家・孫向文の「チャイナめった斬り」

ネット上で大炎上! 中国人漫画家「『同性愛は異常』は正論」発言の真意とは

 普段は中共の政策を批判する僕ですが、これまで同性愛の認識に関してはほぼ同意していました。同性愛とは「子孫を残す」という自然界の摂理に反した行為であり、生物学的に正常な状態ではないと考えていたのです。

 ただ、今回ネット上で批判を受けた後、14年に同性愛がDNA異変である可能性が高いということがシカゴ大学の科学者によって発表されていたことを知りました。それが後天的に養われた性癖などではなく、先天性ということでしたら、僕がTwitter上で記載したような「伝染する」というのは誤りであったことも納得できます。また、異常者扱いすることも、一定数の割合で生まれる人たちのことを異常者だと批判するようなナンセンスなものであったことがわかりました。それは、本人の意思では変えられないものなのですから。

 ただそれでもなおかつ、批判を承知で言わせていただくのでしたら、同性婚を認めたり、福利厚生の対象と見なすことなどは、少しやりすぎではないかとも思ってしまいます。現在、日本ではひとり親家庭の貧困率が50パーセントを超えていると聞いたのですが、国の予算を支払うとなれば、もう少し優先すべき人たちがいるようにも思えるからです。

 大事なのは、同性愛者が「その人の後天的な趣味によって養われたのではなく、先天的な変えようのないものによって生まれたこと。一般の人たちは、そういう存在だと認めて差別しないこと」なのでしょう。同性愛者がカミングアウトしても差別されない社会を作ることは、今後の世界の潮流になっていくのだとは思います。

 そして、一般の人たちがこうした同性愛者に対する正しい認識を持った上で、同性婚や福利厚生に反対する意見があるというのは、当然あってしかるべきでしょう。こうした政策案に対する反対意見に対しても、同性愛者差別だと批判してくるのはおかしいものですし、そこはしっかりと分けて考えるべきものだとは思います。

S__10805265xxxx.jpg

●そん・こうぶん
中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。
<https://twitter.com/sun_koubun>
 

最終更新:2016/02/25 20:00
12
ページ上部へ戻る
トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed
特集

【4月開始の春ドラマ】放送日、視聴率・裏事情・忖度なしレビュー!

月9、日曜劇場、木曜劇場…スタート日一覧、最新情報公開中!
写真
インタビュー

『マツコの知らない世界』出演裏話

1月23日放送の『マツコの知らない世界』(T...…
写真
人気連載

山崎製パンで特大スキャンダル

今週の注目記事・1「『売上1兆円超』『山崎製パ...…
写真
イチオシ記事

バナナマン・設楽が語った「売れ方」の話

 ウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶというお笑い界きっての毒舌芸人2人によるトーク番組『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日...…
写真