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20代男性の「半分が交際経験なし」の調査結果…でも童貞の何が悪いのか? 歴史上の偉人にも童貞がいっぱい

 20代のころ、彼はミレ・ブロマンという女性に恋したのだが、彼女と出会ったその時すでに、ヘディンには中央アジア探検の計画があった。一度中央アジアまで出かけてしまえば、もう数年は戻ってくることができない。そこで、ヘディンは彼女に、自分が帰ってくるまで待ってくれるかを聞いてみた。本書で引用されているヘディンの伝記によると、彼女の返答はこのようなものだったと言う。

〈私って、まだそんな重要なことを決めるには若すぎるでしょ。それに私自身もあなたも数年の間、騙し合うことなんかできやしないと思うわ〉(『ヘディン 人と旅』金子民雄/白水社)

 遠回しに断られているような気がしなくもないが、彼はこれを「OK」の返事と解釈。そして、国で待ってくれている彼女をモチベーションに探検を続けていく。しかし、彼女は待っていてなどくれず、ヘディンは旅先で彼女が他の男と婚約したことを聞くことになった。そこで彼の怒りは爆発する。

〈彼女あってこそ、アジアの心臓部も、チベットもゴビ砂漠の大探検も可能だった。……が、彼女は一度として私に夢中になってついてきてはくれず、他の男に愛を捧げてしまったのだ〉(『ヘディン伝』金子民雄/中公文庫)

 その結果、傷心のヘディンは、ろくな準備もしないままタクラマカン砂漠に突入していく。ほとんど自殺行為ともいえる探検の末、生死の狭間をさまよいながらも、彼はなんと、タクラマカン砂漠横断という前人未到の旅に成功する。この偉業を成し遂げたとき、朦朧とする意識のなか、ヘディンはこんなことを考えていたようだ。

〈私は死ねない。なぜ、あんな不誠実な女性のために死ななくてはならないのだ。彼女は何を私に捧げることができるというのだろうか。この恋は、これから長い人間の一生に体験していく様々な運命よりも、価値があるというのであろうか〉(前掲『ヘディン伝』)

 失恋にはもうコリゴリと思ったのか、ヘディンはこの後、ますます中央アジア探検に没頭していく。

〈ヘディンがアジアを花嫁と呼んで、生涯をアジアの探求に捧げたのは、実にこの事件があってからであった〉(前掲『ヘディン伝』)

 その結果、この後も歴史に残る成果を次々と生むわけだが、もしも彼の恋がすんなり成就していたら、このような偉業は成し遂げられなかったのかもしれない。


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