日刊サイゾー トップ > その他  > 小池百合子氏の発言におときた都議が言及

「ボクも書き方が悪かったかもしれない」小池百合子候補の「表現の自由」をめぐる発言に、渦中のおときた都議が答えた

「目に余るものが子どもたちとかに、手に入るような環境にある。つまり、よい表現、悪い表現があるという意味で言っているのではないとボクは解釈しているんですよね。ボク自身も、いい作品、悪い作品を判断してはいけないと思っています。小池さんも、そういった文脈でお話をされたと解釈しているんですけど、その後で選対関係者……誰かわかんないけど“余りにも目に余る表現は……”という言葉を重ねちゃったんです。そこでちょっと誤解を招いている」

 つまり、小池候補自身が疑問に思っているのは、流通。すなわち書店やコンビニの店頭で、子どもの手に届くような「不健全な」本があるということなのか……。おときた都議は、続ける。

「ええ。子どもたちがそういうのを見るような状況は、さすがに放置できない。だから、作品自体を根絶しなきゃいけないという文脈ではないんです」

 おときた都議は「放置できない」という言葉を使った。ならば、そうした状況──性や暴力表現を扱う雑誌や書籍を、出版社が18禁表示もせずに発行したり、書店が18禁雑誌の区分陳列を怠っている現状を目撃したのだろうか。

「今の時点で、そういうのが氾濫しているとは思っていないです。でも『妹ぱらだいす2』(KADOKAWA)が新基準で不健全図書指定をされたりもしている。そういう状況にどう対応していていくのか、改善の余地はあるんじゃないかと思います。自主規制がうまくいっていないという規制派の人との歩み寄りをうまく調整する仕組みが必要だとは思っています」

 これまでの一連の記事でも記してきたが、出版業界の自主規制システムは、おおむね上手くいっていると思う。ただ、漏れがあるのも事実だ。最近では、とりわけ不健全図書指定されたBLの扱い。男性向けの性表現を扱う雑誌・書籍ではなかった不健全図書に指定された後にも、書店が区分陳列することなく販売されている事例もある。

 とはいえ、そんな僅かな部分の規制を、改めて針小棒大に叫ぶ必要があるのかは、わからない。そのことは、おときた都議も理解しているようだ。

「ボクの感想ですが、これは彼女の中心政策ではないんです。思い入れがあるとは感じていません。善意の一般的な価値観だから、議会で進言していく中で、どうとでも転んでいく可能性があるんじゃないかと思っています」

 どうも、小池候補自体はオタク文化にも不健全図書指定制度にも、あまり興味はないということの様子。では、おときた都議が、どのくらいの意識を持っているのかと、不健全図書指定制度の改善すべき点を聞いてみると、かなり具体的な答えが。

「不健全図書の選考過程をオープンにする。発言者を匿名にしている点などは改善すべきでしょう。青少年課長は警察庁からの出向者の席になっていますけど、そもそも青少年課の所属する青少年・治安対策本部はいらない。これは、石原さんの思想のたまものとして生まれた組織ですが、舛添さんのときから、見直しの動きはありました。歴史的役割は終えてますよ」

 どうも、おときた都議には、小池候補当選の暁には、不健全図書指定制度のみならず都庁の組織そのものを変えたいという目論見もあるようだ。

 やはり、小池候補がオタクの敵か味方かといえば「わからない」ということだろう。

 ところで気になるのは、おときた都議が応援している小池候補が、当選した場合に都議会の冒頭解散に言及していること。おときた都議の選出されている北区は、定数の削減があったために次回都議選では、当選が困難とも噂されているのだ。

「失職の危機ですよ! ただ、議会が膠着するようになったら、やむを得ないですし……」

 アタリくじのないといわれる都知事選。筆者は、記者会見でもっとも面白い発言をしてくれる候補は誰か? それにばかり興味を惹かれている。
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

最終更新:2016/07/21 07:15
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