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ミリオタライター・二木知宏の「武器でみる映画」第1回

自衛隊は実は強い!? ゴジラに東京をめちゃくちゃにされた本当のワケ『シン・ゴジラ』

 見せ場といえば、「無人在来線爆弾(E231系・E233系)」ですよね。内閣官房副長官の矢口(長谷川博己)とその仲間たちが、打倒ゴジラの名の下展開した“ヤシオリ作戦”で登場します。僕らが普段乗る中央快速線やら山手線やらが、走る爆弾になります。あの電車、目一杯爆弾を積んでいるとしたら、相当な威力です。ちょっと、計算してみましょう。

 E231系1車両の定員は162名、乗車率200%になると、倍の人数である約320名乗れるとしましょう。一人当たり、成人男性の平均体重65キロとします。65×320=20,800となります。つまり、約20t。1車両あたり20tの爆弾です。それが10車両を1編成とし、10編成で、走っていきます! 2,000tの爆弾です! 2,000t……! 想像つきませんよね!?

 爆弾の威力はTNT爆弾を基準とした“TNT換算”を用います。TNT換算で2,000tを計算すると、なんと爆発から半径1.5キロ内のコンクリートビル群が倒壊するレベルです! 東京大空襲でB29が落とした焼夷弾ですら合計1,700tですよ!

 2,000tの火薬量をぶつけても、ゴジラは転倒するだけで、大きなダメージはありません。文字通り“バケモノ”です。

 という具合に兵器を知っていれば、映画はより面白くなります。「あの武器」が通じない!「あの兵器」が落とされた! それだけで、より映画の世界に引き込まれるわけです。

『シン・ゴジラ』でいうと、ゴジラから発せられる恐怖感が倍増します。まぁ、ゴジラが核融合の塊みたいな存在なので、それ自体が兵器と言ってしまえば、そうなんですけども……。

 それにしても、本当に武器っていいものですね〜。
(文=二木知宏[スクラップロゴス])

最終更新:2016/08/22 20:00
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