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ジミー・ペイジ“チケット返金”問題に予兆あった?「こんなところで演奏するわけない……」

 元レッド・ツェッペリンの人気ギタリスト、ジミー・ペイジが11月11日の来日イベントで演奏せず、チケット代が返金となった問題で、一部テレビ局など大手メディアが、レコード会社からの助言でイベント前のPRを控えていたことがわかった。

「このイベント、情報番組で紹介するかどうか候補になっていたところ、レコード会社のPR担当者が『これ怪しいですよ』と忠告してくれたんです。『大物ミュージシャンがたくさん来るけど、みんなそろって演奏するような豪華な場面があるかはわからない』と。テレビは画面の絵作りが重要ですし、取材自体をボツにしたんです」

 こう話すのはテレビプロデューサー。彼によると、1カ月以上前に宣伝を請け負うPR会社から本イベントを熱心にプッシュされたというが、「開催後の騒動を知って、扱わなくて正解だったとホッとした。もし扱っていたら、番組も、宣伝の責任を問われたかもしれませんからね」という。

 同イベントはコンサートではなく、イギリス発の音楽授賞式を、12回目にして日本開催したものだったが、「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE」と題し、出演者のミニライブも売りにされていた。

 5月から続々発表されていた参加アーティストは、大物ギタリストのジェフ・ベックやハードロックバンドのチープ・トリックほか、メタリカやイーグルス、デフ・レパードといった人気バンドのメンバーで、9月下旬に遅れて追加参加が決まったのがペイジだった。

 このときの主催者の告知では「ロック・レジェンド達が一堂に会して、入れ替り立ち替わり、一夜限りのジャムセッションを繰り広げます。中でも『世界3大ギタリスト』の2人、ジェフ・ベックとジミー・ペイジは、日本初共演を果たすことになり……」と、いかにもペイジのライブパフォーマンスが売りであるかのように宣伝されていた。

 チケットは一般1万8,000円と高額で、さらに別枠で30万円のVIP席も販売。開催直前には人気俳優ジョニー・デップの緊急参加も決まるなど豪華なメンツになったが、音楽関係者からは「正規のコンサートでもないのに、チケット代が高額すぎるという声もあった。こういう授賞式は、海外では富裕層が見に行くものだそうで、一般のロックファンが演奏目当てで行くものではないそうなんですよ。それを知らない日本のファンが誤解するんじゃないかって」とプロデューサー。

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