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週刊誌スクープ大賞

夏目三久「妊娠報道」は“芸能界のドン”の一言がきっかけだった? 大騒動のお粗末すぎる顛末

 トランプのルーツであるグランパ、売春宿を経営して財をなしたそうだ。祖父のフリードリヒ・ドランプ(後にフレッド・トランプと改名)はドイツ生まれ。16歳の時にニューヨークへ来て、22歳の時にシアトルの赤線地帯で酒場兼売春宿を経営していたそうだ。その後、カナダで財を築き、ニューヨークで不動産業を始めたが、49歳で病死してしまったという。

 トランプ家は波乱万丈が似合うわけだ。

 神奈川県の終末期患者が多い「大口病院」で起きた点滴による高齢者殺人事件は、いまだ解決していない。殺された人だけでなく、終末期患者が多い病棟でも死亡者が相次ぎ、多いときは1日に5人も亡くなっていた。

 だが、この事件が起きてからは死亡者数が激減しているというのだ。終末期病棟でも殺人が行われていた可能性が強いのである。犯人は看護師の誰かの可能性が大のようだが、なぜこのような残忍なことをしたのだろうか、動機が知りたい。

 毎度女子アナが話題だが、そういえば有吉弘行と交際していて、妊娠したと日刊スポーツに報じられた夏目三久アナだが、その後どうなったのか?

 スポニチで全面否定した夏目だったが、日刊スポーツは報道に間違いないと強気だった。だが、11月24日の紙面で「夏目三久さんに関する報道のお詫びと訂正」を出したのだ。その中で、「妊娠という女性にとって重大な事柄については、ご本人に確認しておらず、事実に反していました」と全面降伏している。

 これほど重大なことを、本人に確認もせず載せたというのは、どうしてなのか?

 文春によれば、日刊が報じる前日に週刊ポストが、夏目に有吉との交際と妊娠について直撃していたそうだ。情報が駆け巡る中、日刊の記者がバーニングの周防郁雄氏の関係者(周防氏本人だと思うがね)から、「間違いない。書いて大丈夫」と言われたそうだ。

 この業界では「バーニングからOKが出たものは、個別に確認する必要がない」という暗黙の了解があるというのだが、ホントかね。

 だが数週間たって、周防氏が「どうも違ってたみたいだな」と言いだした。ちゃぶ台をひっくり返された日刊は、さぞ慌てたことだろう。

 もう一人のドン・田辺エージェンシーの田辺社長に詫びを入れ、紙面でさっそく頭を下げたということのようだ。だからスポーツ紙は、と言うつもりはないが、お粗末な顛末である。

 文春の巻頭はジャーナリスト横田増生氏による渾身ルポ「ユニクロ潜入一年」。期待して読んだが、何やら奥歯にものが挟まっているような内容ではある。

 横田氏が潜入しようと考えたのは、『ユニクロ帝国の光と影』(文藝春秋)を出版した際、ユニクロ側から名誉棄損だとして版元の文藝春秋に対して2億2,000万円の損害賠償を求める裁判を起こされたことからだった。

 裁判は文春側の勝訴で決着がついた。だが、柳井社長がインタビューで「悪口を言っているのは僕と会ったことのない人がほとんど、うちの会社で働いてどういう企業か体験してもらいたい」と発言したことに、それじゃあ、やってやろうじゃないかと1年前に「法律に則って苗字を変え」(横田氏)て、アルバイトに応募したのだ。

 彼はすでに50歳を超えていたが、無事に採用された。冒頭は、毎年11月下旬に7日間(昨年は4日間だった)開催された「ユニクロ感謝祭」というイベントの慌ただしさから始まる。社員や準社員は午前9時から午後11時半までという勤務が5日連続、中には7日間連続という人もいたという。

 横田氏は3日間だけの勤務だったが、社員から「人手が絶対的に足りない、心が弱い子だと心が折れてしまう」と懇願され、5日間働くことになったという。

 10時に閉店してからも、11時半までに服をたたみ終えなくてはいけない。横田氏が担当したのはレジ作業だったが、12台が稼働するレジは閉店時間まで客の列が途切れることはなかった。

「ほとんど動かない立ち仕事にも関わらず、じっとりと汗をかくほどにレジの中は暑い。(中略)一時間、二時間と時間がたつにつれ、肩が棒でも入ったようにこわばり、頭の後ろがジンジンしびれてくる」(同)

 この大イベントの期間は大変なようだが、労働時間はブラック企業と批判されたことから、以前の月間労働時間240時間未満から、現在は繁忙期は220時間、閑散期は195時間と減っているそうだ。店長であっても週に2日は休みが取れ、以前は出ていなかった残業手当も、支払われているという。休憩時間も、横田氏が10分早く切り上げようとすると、担当者(それを見ている人間がいる)が「あと10分休憩を取ってください」と注意され、追い返されるそうだ。

 それでも一度退社したことにして、働いている店長や社員はいるそうで、サービス残業はなくなっていないようだ。

 企業への潜入ルポとしては鎌田慧氏の『自動車絶望工場』(講談社)が有名だが、当時はこうした取材方法が一部の選考委員からアンフェアだとされ、大宅ノンフィクション賞を受賞できなかった。

 原発の現場で働いていた堀江邦夫氏が『原発ジプシー』(現代書館)を発表したのは1972年だが、福島第一原発事故以降も多くの人に読まれている。

 それらに比べると、連載第1回を読んだだけだが、ユニクロルポには現場で働いている人たちの苦悩や葛藤が読む側に伝わってこない。これは時代が変わったからか、ユニクロという業種のせいなのだろうか? 2回目以降に期待したい。

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