リア充って、そういうことを考えてたのか! 理解の範疇を超えても、とりあえず“ふっくら”した『クズの本懐』第1話レビュー!
フジテレビの「ノイタミナ」枠、今期は「月刊ビッグガンガン」(スクエアエニックス)で連載中の『クズの本懐』(横槍メンゴ)のアニメ化です。
超絶かわゆいJK・花火(安済知佳)とイケメン高校生・麦(島崎信長)が、昼間っからチュッチュしているラブストーリー。背景には、まるで『秒速5センチメートル』みたいに桜の花びらが舞い散り……という感じの作品ですが、ターゲットは明らかに『秒速』とは異なります。
「さみしさ~紛らすためなら~、誰でもいいはずなのに~♪」とは『秒速』のテーマソングともなっている山崎まさよしの名曲「One more time, One more chance」の一節ですが、花火と麦は「さみしさ紛らすため」なら「誰でもいいんです」とばかりブチュブチュしておるわけです。
花火は、小さいころから家族ぐるみの付き合いがある、近所の“お兄ちゃん”こと鐘井鳴海(野島健児)に絶賛片思い中。一方の麦も、中学時代の家庭教師・皆川茜(豊崎愛生)に一途な思いを寄せています。
そんな鳴海と茜が、2人の通う高校に教師として赴任してきたことから、物語はスタート。2人とも大好きな人と毎日会えることに一度は喜びますが、あろうことか鳴海と茜がいい感じに。大人同士が肩を並べて帰っていく様子などを眺めながら、花火と麦はやさぐれていくのでした。
そうしてやさぐれるうちに、なんとなく意気投合してきた2人。『秒速』だったら、互いにいつの間にか惹かれあうようになったり、相手の幸せを願いながらも切ない思いに押しつぶされそうになったり、少し手を伸ばせば触れられる距離にいる相手の腕や肩にどうしても手が届かなかったりしながら、夕暮れの電車に乗ったりしそうなもんですが、鳴海と茜はお互いを“自分の好きな人”だと思うことにして、ちゅっちゅキスしたり、れろれろディープキスしたり、首筋ペロペロしたり、まあ要するにペッティングに耽るのです。
なんということでしょう。
そんなこと、あるのでしょうか。
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