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週刊誌スクープ大賞

「事故の可能性を認めることに……」NHK水野解説委員が明かした、原発が探査ロボット試作品を置かなかったワケ

 さて、文春が続けているNHKの詐欺のような受信料の徴収の仕方への批判キャンペーン。今週は、NHKの子会社であるNBS(NHK営業サービス)が作った、お客にどう対応したらいいのかというマニュアルをすっぱ抜いている。NBSにはNHKの営業局長・砂押宏行が取締役にいるから、NHKが関与しているといわれても仕方ないだろう。

 そこには、最初は受信料とは関係のない話題を話せ。最初に12カ月前払いの衛星契約額をいってから、直後に月額だと2,230円と伝えれば、安く感じて契約をしてくれる。受信料が高いと断られたら、受信料の使い道はご存じですか? どういった番組ならお支払いしてもよいと思いますか? 何に比べて高いと思われますか? など、相手から発言を引き出せ。

 そのほか、NHKは見ない、反日的な放送だなどの断り文句に対して、切り返すフレーズなどが載っているという。NHKは速やかに、受信料契約のうち不正なものがどれぐらいあるのかを精査し、公表すべきであること、いうまでもない。

 閑話休題。村上春樹の新作『騎士団長殺し』(新潮社)を買った。発売当日の夜、芳林堂書店高田馬場店に行くと、入り口にピラミッドのように積んであった。レジのカウンターの前にも相当数置かれていた。

 たしか、第1部だけで50万部。それに発売前に10万部増刷したというが、それにしてはピラミッドがそう崩れてはいなかった。刷り過ぎではないのか?Amazonのカスタマーレビューを覗いてみた。評判は極めてよくない。「性描写が気持ち悪い」「自己模倣の駄作」「こんな小説を絶賛しなければならない評論家諸氏には、心底ご同情申し上げます」『1Q84』(新潮社)は面白く読めたが、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)は読み通したが、疲れた。

 新作を読み始めた。すぐに人妻とセックスする話が出てくる。春樹流というか読みやすそうではある。

 新潮でHONZの成毛眞が「村上春樹の新作を『体験』してみた!」というのを書いている。「この本の楽しみ方のひとつに、各章の見出しをじっくりと頭に刻み込んでから、本文を読むということがあると気がついた。この体験はまったく新鮮で、手元に置き数年後にはもう一度じっくり読んでみることになるだろう」

 毎回、なんだかんだといわれてもミリオンセラーになる作家は、出版社にとっては神様である。神様、仏様、村上様、ありがたく読ませていただきます。全部読み終えたら読後感を書くからね。

 ところで、石原慎太郎と小池百合子が豊洲移転問題で火花を散らしているが、今週の文春がやっている、石原の知事時代につくり、血税を1,000億円もつぎ込んで杜撰な融資を繰り返した新銀行東京の責任のほうが、石原にとって重いと思う。

 中小企業向けに特化した銀行という発想はよかったとは思うが、なんのことはない、石原の身内、彼と親しい人間や都議会自民党の議員たちが口利きしたリスクの高い融資先にばら撒いたため、多額の資金が焦げ付いてしまったのだ。都が出資した1,000億円のうち850億円は減資などですでに毀損し、08年に決めた追加出資400億円については、昨年、新東京と経営統合した東京フィナンシャルグループの株式と等価交換している。

 だが、東京フィナンシャルグループの株価が下がれば、さらに都民の損失が膨らむということになる。文春によれば、この問題で石原の責任を問う住民監査請求が出るそうだが、こちらはいい逃れできないはずだ。石原慎太郎の金曜日の会見は、年寄りの愚痴といい訳に終始し、老残をさらしてしまった。

 小池知事のほうはしてやったりというところだろうが、石原のいう「豊洲に早く決めろ」ということさえ聞かずに、都議選まで答えを延ばし、都民に丸投げするそうだと、ポストが報じている。

 だが住民投票をするためには議会で住民投票条例を成立させなければならない。都議選に合わせて住民投票をするためには、ゴールンウィーク前に臨時都議会を招集しなければならないが、そうして小池新党が大勝すれば、安倍自民党は、衆議院選で動いてくれる都議を大量に失うことになるかもしれない。

 参議院選で惨敗して辞任した過去を持つ安倍首相は、そうしたことが二度とあってはならじと、都会議員選挙に合わせて解散・総選挙をやってくるとポストは読むのである。

 私は、小池人気はそろそろピークだと考える。豊洲移転問題でさえ自分で決断できないリーダーでは、この巨大な都市を運営していくのは無理だろう。ただ結論を先延ばしし、なんでも都民に丸投げで「都民ファースト」といわれても困る。それに豊洲移転問題は都民には決断できはしない。

 結局混乱するだけである。石原のいうとおりだとは思わないが、どちらにするにせよ、すべてのデータを公開して、これこれこうだからこちらを選択する。その結論を都民に仰ぐのが筋である。

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