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小説『凹凸』出版インタビュー

「魂を削る思いで書きました」唯一無二の小説家・紗倉まなが向き合った、自身の“闇”と“病み”の正体

「魂を削る思いで書きました」唯一無二の小説家・紗倉まなが向き合った、自身の闇と病みの正体の画像1

 人気AV女優・紗倉まなの2作目となる小説『凹凸』(KADOKAWA)が、3月18日に発売になった。4人のAV女優を描いた短編集『最低。』(同)で鮮烈な文壇デビューを飾ったのが、昨年2月。それから1年、初の長編となった新作の筆致には一切の迷いがなく、読者に「伝わっていること」への確信に満ちていた。

 物語の主人公・栞と同じ24歳になったばかりの紗倉まなに、話を聞きに行った。あいかわらず天真爛漫な笑顔を振りまきながら、作家は「今回は自由に書いた」「書きたかったことを書いた」と繰り返した。そして「魂を削る思いで書いた」とも──。

 このインタビューでは、前半に『凹凸』に込めた思い、後半には処女作『最低。』の映像化と、紗倉まなが“唯一無二の小説家”である所以について話を聞いた。

──2作目となりますが、OKが出て脱稿した瞬間の気持ちって、1作目に比べてどうですか?

紗倉 正直、今回のほうが前回より喜びが全然大きかった気がします。前回は自信がなかったし、自分の職業を題材にすることで「イコール自分のこと」と思われちゃうことに囚われていた部分もあって。今回は自分が書きたかったものだし、家族がテーマだし、自由に表現できる分だけ、出し切れた、絞り出せたっていう感覚がすごく大きかったです。出来上がったときは「産み落とせたー!」みたいな、大きな感情がありました。

──主人公・栞は紗倉さん本人にプロフィールを寄せて描かれています。作品に登場する栞の家族も、実際の紗倉さんのご家族をモチーフにしているのでしょうか?

紗倉 家族構成も一緒ですし、離婚の時期だったり、母が13年くらい子どもができなくて私を産んでくれたこともそうですし、設定は私の家族を元に書いています。もちろん自叙伝ではなく物語なので、人物の行動は事実もあれば想像もあるんですけど、参考にはさせてもらいました。

──では、栞の母・絹子を描写しているときは、実際のお母さんの顔が浮かんでいた?

紗倉 そうですね。だいぶ美化された母が浮かんでいました。でもやっぱり、両親と本当に向き合ってしまうことが苦しいなって思う瞬間があったりして、途中からは自分のキャラクターとして、父親も母親も動かしていました。おおまかな器だけお借りしました、みたいな感じです。

──読み進めていくうちに、鮮烈なイメージを伴ったシーンが現れます。栞の祖父、絹子の父である辰夫という人物が自殺を遂げますが、その方法がもう、ちょっと想像の範疇を超えているというか……。

紗倉 祖父の話は、小さいときになんとなく聞いていたんですが、断片的な記憶しかなくて、それを両親にも深く聞けなかったんです。どんな風に死んでいったのかとか……。でも、昔ながらの生粋の下町っ子というか、ギャンブル好きで、自分でも馬を買っちゃって、スクラップ屋を経営していて、そういう要素を重ねたときに、たやすく死なないだろうな、と思ったんですよ。

──なるほど、ここまでの方法じゃないと、死にそうもないという。

紗倉 だろうな、と思って。あと、自分は自殺したことはないですけど、自殺する人って慢性的に死にたいと思っているか、刹那的な瞬間で死ぬキッカケがあったとか……死との向き合い方を考えることが、すごく難しいなと思っていて、もし辰夫のような死に方があったら、拍手喝采だなと。

──あ、拍手喝采なんですね。

紗倉 あははは、闇が深い……。

──では、自分が作ったキャラクターが壮絶な自殺を遂げたり、目を覆いたくような狂い方をしたりするシーンって、書いていてちょっと気持ちいいんじゃないですか?

紗倉 あっ、気持ちいいですね~。なんか、生きてるぅー! って感じがします。生かしてやってるし、殺してやってるしっていう。人は人を操縦できないけど、物語はやっぱり自分が操縦できるっていうのが気持ちいいし、苦しいし、楽しいしっていう……なんかこう、ホントに病みますね(笑)。

──けっこうニヤニヤしながら書いてたんだろうなっていうのは、伝わってきます。

紗倉 そうですね、逆に書きすぎて、担当さんとかには、「すごい暴れてますね」って言われたこともあって。なんか、けっこう、ほんとに(笑)。


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