コンドームはペニスサイズに合ったものを! 意外と知らないゴムサイズと男根神話の弊害
タイに、不思議で素敵なレストランがあるといいます。その名も「キャベツ&コンドームズ」。店名には、「コンドームを買うことは、キャベツを買うのと同じぐらいハードルを低くするべき」という意味が込められているとか。店内ライトアップが素敵な空間です。
このように、コンドームで作られている人形やインテリアがズラリと置かれているようです。会計時にはコンドームを渡されるという口コミもありました。このレストランの内装やコンドームプレゼントは、単なるおふざけや、下ネタではありません。
「キャベツ&コンドームズ」のオーナーは、タイで“ミスター・コンドーム”と呼ばれているミーチャイ・ウィラワタイヤ氏。なんと副首相を務めたこともある方で、30年以上前にタイで最初にコンドームの使用を国民に啓蒙した方だそうです。1974年に設立したタイ国内で貧困撲滅運動に取り組むNGO組織「社会開発財団(PDA)」で、タイ政府の課題であった“家族計画を考える”べく、このレストランを運営。同時に、農村部の開発、女性の権利尊重、AIDS教育、環境保護など多岐にわたる分野で幅広い活動を続けるミーチャイさん、カッコよすぎるぜ。
ちなみに「キャベツ&コンドームズ」、3年ほど前にアノはあちゅうさんも紹介していました。
◎サイズの合ったコンドーム、使ってる?
性行為の際にコンドームをつけることはととっても大切。でも男性のペニスに合わないサイズのコンドームをつけてたとしたら……それ、ちょっと意味がないかも。そもそもコンドームにサイズがあることは知っていますか??
サイズ展開は大きく分けて4つあります。
* Sサイズ(直径27mm~31mm)
* Mサイズ(直径32mm~36mm)
* Lサイズ(直径37mm~42mm)
*XLサイズ(直径43mm~48mm)
コンビニやドラッグストアで販売されているものの多くは、標準サイズといわれているMサイズ。パンツだったら「とりあえずM履いとけ」で問題ないかもしれませんが、コンドームは「とりあえずMでいいっしょ」なんて安直な選び方、しないほうがいいです。
実はコンドームのサイズは、どのメーカーでも統一しているわけではありません。例えば同じ標準サイズでもコンドームメーカー「オカモト」は直径33mm、「相模ゴム」は36㎜と、3mmの差があるんです。それに、彼が屹立したペニスに装着しているコンドームを見て、それがジャストフィットなのかどうか、分かりづらいですよね。
※ちなみに、直径に円周率3.14をかけると太さになります。親指と人差し指の輪っかで太さを記憶させておくのもひとつの手かも?
男性がちょっと見栄を張って大きめを購入してしまった日には、ゆるゆる外れやすいせいで彼女の膣内に置いてきてしまう可能性もありますし(避妊の役割果たせず)、小さめサイズだと途中で破けてしまうこともあります(避妊の役割果たせず)。
今では、性交痛を感じる女性に嬉しい、潤滑剤がたっぷり入っているコンドームも数多く販売しています。ブツブツがついていたり、挿入時に温かく感じる商品など、女性が興味を持つ商品も多数登場しています。実際に、今はネットで手軽に購入できることもあり、女性の購入者も多いようです。でもそのコンドームがパートナーのペニスサイズに合わなかったら、無理してそういう商品を使わず、きちんとサイズの合うゴムをつけましょう。
チンコはデカければデカいほど良い、という謎の男根神話は今なお日本で(っていうかたぶん、世界的に)幅をきかせていますよね。男性が「デカいほうが女は喜ぶはず」とか「デカいほうが男として上位」と思い込んでいたり、女性も「デカいほうが気持ちいいハズ」と先入観を持っていたり。そういう男根神話が強くあると、本当のサイズを測ったり申告したりしにくいという弊害も。女性が「ゴムのサイズ合ってなくない?」と指摘するだけで「侮辱された」と受け止めて落ち込んでしまう男性もいるかもしれません。
デカけりゃデカいほどナイスファックだなんて迷信です。嘘です。信じたらバカです。SサイズならSサイズ用のゴムを使いましょう。Mサイズさんも見栄を張ってLサイズを買わなくていいんです。逆にXLサイズだからといって「ゴムするとキツくて~」と装着を拒む男もNG! みなさん、自分に合ったゴムをつけて快適なセックスライフを送りましょうね。
(大根 蘭)
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