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【総力ルポルタージュ】

行ってみて聞いてわかった 御朱印帳のネット転売で、なぜ宮司は「もう来ないで下さい」と書いたのか

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■通りの向こうにたたずむ存在感のある鎮守の森

 秋葉原駅から守谷駅までは30分程度の短い旅路である。つくばエクスプレスの開通以来、この土地は交通の便のよいベッドタウンとして人気を集めている。だが、駅の周辺はまだまだ開発の途中といったところ。乗り降りする人々の数に反して、駅周辺に繁華な雰囲気はない。

 とりわけ、神社へと向かう側の出口を出ると広大な駐車場が広がっている。都心へ出かけるときは、ここに車を駐める人も多いのだろう。それを見越してか、駐車場の脇には電車の格安切符を売る販売機もある。秋葉原まで片道で正規運賃よりも30円程度は安くなる。微妙な金額だが、10回20回と往復すれば、バカにならない金額ということだろうか。そんなことを考えながら歩く道は、妙に曲がりくねっていた。もとは、田園の広がる田舎道をそのまま舗装したのだろう。田園から住宅地へと姿を変えていく途上にある風景には、期待と寂しさが同居していた。

 そんな道を歩いて神社までは10分ほど。関東鉄道の踏切を越えて右に曲がると、二車線の道路の向こうに小さな森が見えてくる。それが、私の目的地であることはすぐにわかった。その鎮守の森の存在感が、これからの取材を期待させた。もうひとつ、道路の両側には「祇園祭」と書かれたポスターを貼った家屋がいくつもあった。それは、八坂神社で行われる夏祭りの名前。車ばかりが往来して、人の通りは少ないけれども、ポスターだけはしっかりと貼られていた。それだけで、これから訪問する神社が地元の人にとって大切なものであることは容易にわかった。

■サービス満点なのか? やたらと多い御守りの種類

 神社に到着し、数段の石段を昇ると、そこには足を止めて眺めたい景色があった。鳥居の前から境内を眺めると、決して大きくはないけれども清浄な雰囲気が詰まっているように感じられた。鳥居を一礼し、手と口を清め、まずは参拝する。

 おやっと思ったのは、境内の石畳である。石畳も直したばかりと思しき雰囲気だった。左手にある神楽殿は囲いに覆われて、まだ工事中のようだった。鳥居をくぐる時に見えたそれが電話で話していた工事なのかと思ったのだが、かなり大規模に境内を修繕しているようであった。

 社務所の窓口のところでは、数人が行列していた。みんな御朱印を求めている参拝者らしかった。応対しているのは、可憐な巫女さんがひとり。御朱印を書いているのも彼女のようであった。割り込んではいけないだろうと思い、しばらく待つことにして境内のさまざまなものを見て回ることにした。

 境内でとりわけ存在感があるのは、ケヤキやイチョウの古木であった。事前に得た知識では、神社がここに鎮座して400年ほどだという。その頃に植えられたのだろうか。歴史の重みを感じさせる大木は鮮やかな緑の葉をいっぱいに広げて、そこにいるだけで、日々の仕事でまとわりついた禍々しいものを取り払ってくれているように感じた。そして、もうひとつ大切なことに気づいた。それは、この規模の神社にしては不思議なほどのサービスのよさである。

 まず、お賽銭箱のところには、七夕の願い事を書く短冊が置かれている。そして、社務所の上に掲げられた案内。通例、神社に縁がなければ迷うであろう、ご祈祷などをお願いする時の初穂料も、幾つかの金額が明示されている。さらに驚くのは、頒布している御守りの種類である。「厄除け守り」「金運守り」「仕事守り」「旅行安全守り」と書かれているだけで30種類以上。さらに絵馬も「七五三」や「厄落とし」など。縁起物も大小のダルマから招き猫に張り子に土鈴……。

 これまで、いくつもの神社を巡ってきたが、こんなに祈願別にさまざまな御守りや縁起物がそろっている神社も珍しい。しかも、決して大きくない規模の神社で、なぜここまでさまざまな種類のものを用意しているのか。俄然、興味がわいた。


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