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フェロモンあふれるヒロイン・深田恭子の登場で一気に華やかに! ドラマ『ハロー張りネズミ』第2話

 そもそも原作ではまず、蘭子の生き別れた双子の姉・尾津蓮子が先に登場し、五郎と恋人関係になります。しかし、蓮子は昔付き合っていた覚せい剤の売人に殺されてしまうのです。失意のどん底に陥る五郎ですが、蓮子には双子の妹がいることを知り、大阪にいる蘭子を探し当てます。

 原作での蘭子は、“2年前に”自殺した乙吉の死の背景に、蔵本(ドラマの舞原にあたる人物)と政治家との癒着関係があったことを知ったため命を狙われ、大阪に逃げているという設定でした。それが、五郎と恋仲となり東京へ移ったことで再び命を狙われるようになり、それに対抗して五郎ら探偵事務所のメンバーが蔵本の癒着を暴くという展開になったのです。乙吉の死の真相を追求する動機付けとしては、こちらの方がより自然でドラマティックだったと思います。

 しかし、原作では蓮子が元カレにシャブ漬けにされたり、五郎がえげつないリンチに遭うなど暴力的な描写が多いため、やむなく蘭子をいきなり登場させることになったのかもしれません。また、放送枠の制限もあるのでしょう。

 その辺の事情は定かではありませんが、深田恭子を蘭子役にキャスティングしたのは正解だったと思います。原作の蘭子は黒髪ロングでスレンダーボディのクールビューティータイプ。こちらはこちらで魅力的なのですが、フェロモンを放ちまくる深田が登場したことで、第1話では五郎と小暮久作(森田剛)の2人がほぼ出ずっぱりでむさ苦しかった画面がパッと華やいだ印象を受けました。

 さて、次回は、そんな蘭子のお色気シーンや五郎のアクションシーンが盛り込まれつつ、乙吉の死の真相が明かされるということで、放送を心待ちにしたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2017/07/28 17:00
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