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選挙特番偏重に一石! 「ボクシング中継で高視聴率獲得」のフジテレビ、次回選挙はどうなる?

 村田の試合が高視聴率を獲得したことについて、同局・宮内正喜社長は27日の定例会見で、「『国民の関心が何であるか?』を基本に編成した。結果として難しい調整をいい編成バランスでできた。視聴率、結果も、そのへんが功を奏したと思っております」と評価。

 とはいえ、ボクシング中継後の衆院選特番は7.2%と急降下して、多くの人が他局にチャンネルを替えてしまったのも事実。

 現状、国政選挙の際は、NHKのみならず、民放キー局すべてが、横並びで選挙特番を放送するのが慣例となっている。しかし、今回ボクシングが高視聴率を得たように、多くの視聴者が「選挙特番」を望んでいないのも、これまた現実だ。今回のフジの決断は、国政選挙の際の番組編成のあり方に一石を投じたのは確か。

「フジの措置は、いわば反則技みたいなもので、同局内外で賛否両論出ているようです。やはり国政選挙の際、キー局は“報道機関”としての伝える責務があるからです。ただ、民放が選挙特番をやっても、NHKにかなうわけがなく、低視聴率になるのは明白。今回の視聴率を判断材料として、今後国政選挙のときに選挙特番を放送せず、視聴率至上主義に走る局が、フジ以外にも出てくるかもしれません」(スポーツ紙記者)

 いってみれば、禁じ手ともいえる手法で、高視聴率を獲得したフジ。低視聴率に沈んでいる同局だけに、これに味を占めて、次の国政選挙の際に、同じ手を使う可能性もありそうだ。

(文=田中七男)

最終更新:2017/10/31 10:00
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