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『DEVILMAN crybaby』の凄さを担当プロデューサーに聞く

永井豪の伝説コミックが完全アニメーション化!! 湯浅版『デビルマン』がヤバすぎるその秘密は?

永井豪の傑作コミック『デビルマン』が、鬼才・湯浅政明監督の手によって『DEVILMAN crybaby』として甦った!!

 カルト的人気を誇る永井豪の伝説コミック『デビルマン』が連載終了から45年の歳月を経て、初めて完全アニメーション化された。平和をむさぼる現人類と2万年の眠りから目覚めた先住人類であるデーモン(悪魔)との壮絶なるサバイバルウォーを描いたSFコミックだが、スケールの大きさから過去にテレビアニメ化(1972年)、実写映画化(2004年)されたものの、衝撃的なエンディングまでを描き切ることはできなかった。だが、1月5日からNetflixにて全世界配信が始まった『DEVILMAN crybaby』(全10話)では、人間の心と悪魔の能力を持った不動明ことデビルマンとサタン率いるデーモン軍団との最終戦争(ハルマゲドン)までを怒濤の展開できっちり描いてみせている。

 映像化不可能と思われていた『デビルマン』の完全アニメーション化をなし得たのは湯浅政明監督。『マインド・ゲーム』(04)で長編監督デビューを果たして以来、数々の傑作アニメーションを生み出してきた天才アニメーターだ。アヌシー国際アニメーション映画祭最高賞受賞作『夜明け告げるルーのうた』(17)でも見せた奔放な演出は、今回も存分に発揮されている。テレビアニメ『ピンポンTHE ANIMATION』(14)でも湯浅監督とタッグを組んだアニプレックス社の新宅洋平プロデューサーに、本作の企画が成立した経緯とテレビアニメとは異なるネット配信アニメの特性について聞いた。

悪魔の力を手に入れた不動明と親友である飛鳥了。2人は人類を守るためにデーモン狩りを行なうが、やがて対立することに。

新宅洋平(以下、新宅)「松本大洋さんの人気コミックを原作にした『ピンポン』を終えたとき、通常のコミック原作のアニメ化より一歩先へ行けた手応えを感じたんです。湯浅監督と『また、ぜひやりましょう』という話になったのですが、松本さんの『ピンポン』を上回るような作品はそうそうありません。しばらくは企画会議と称してちょくちょく話し合い、そうして出てきた企画のひとつが『デビルマン』でした。湯浅監督が全世界配信であるNetflixで新作をやるのも面白いんじゃないかと思い、Netflixに湯浅版『デビルマン』を提案したんです。企画が成立したのが2015年ごろ。永井豪先生が2018年で漫画家デビュー50年を迎えるというタイミングも重なり、また永井先生も『この企画なら、僕も観てみたい』と快諾してもらえたんです」

 永井豪原作の『デビルマン』を映像化する上で、セクシャル&バイオレンスな描写は避けて通れない。この点に関してもNetflixを表現の場に選んだことは正解だった。CMを流す企業からのスポンサー料で成り立つ民放テレビと違い、Netflixは視聴者がスポンサーとなり、好きな動画を楽しむことができる。地上波テレビと比べ、表現に関する規制はかなり少ない。

新宅「公共の電波であるテレビでは、深夜枠であっても、流血シーンや人体破壊シーンの表現は難しい。その点、ネット配信であるNetflixは自由度がとても高い。Netflixの担当者から『うちはクリエイターの表現を大切にする』と言ってもらえたのも、心強かったですね。キャラクターを縦横無尽に動かす湯浅監督の魅力を大いに活かすことができたと思います。テレビと違って放送のフォーマットが厳しく決まってないことも良かった。テレビアニメの場合、放送枠に収まらず、大事なシーンを調整せざるを得ないこともあるんですが、今回それはありませんでした。各エピソード24分程度でまとめていますが、第9話では石野卓球さんと七尾旅人さんが歌う特別エンディング曲『今夜だけ』が流れたり、尺の自由度があります。また、完成した第1話を観たときに、あまりに過激な内容だったので驚いたのですが、湯浅監督から『これでも、まだアクセル踏むのは抑えたつもりだよ』と平然と言われ、さすがだなと思いました(笑)。テレビアニメでは不可能なセクシャル&バイオレンスな表現もありますが、あくまでもデビルマンのかっこさよさを描くためのものなんです」

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