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デリバリー食は、やっぱり危険!? 出前だけの食生活を送っていた27歳女性が“死の淵”に……

正常な人の血漿

「ウーバー・イーツ」の上陸をはじめ、日本でも出前業界が活発化しているが、それ以上にデリバリー文化が発達しているのが中国だ。チェーン店から路上の屋台まで、多くの店が電話やアプリで注文するだけで配達してくれる。

 しかし、屋台ではどんな材料が使用されているかわからないし、栄養が偏るので、習慣的に利用することは健康に支障を来しかねないという危惧もある。

 そんな中、毎日3食を出前に頼っていた一人の女性が健康を害してしまった。

「北京青年報」(1月18日付)によると、浙江省温州市に住む琳さん(仮名、27歳)は、一人暮らしだが一切自炊をせず、毎日3食すべてをデリバリーで賄っていた。ある日、琳さんは昼食後に飲み物を飲んでいたら、突然、右上腹部が痛みだした。間もなく気分が悪くなり嘔吐したが、彼女は胃腸炎だと思い、特に気にも留めなかった。ところが自宅で2日間休むと、痛みはさらに増し、呼吸もしづらくなってきた。そこでようやく重い腰を上げ、近所の病院に行った。

琳さんの血漿は脂で真っ白だ

 コンピューター断層撮影装置(CT)で撮影すると、急性すい炎の可能性を疑われ、より設備が充実した温州市中心医院に転院。採血して化学分析すると、試験管の中は真っ白。脂の摂取過多で血漿が白くなってしまったのだった。中性脂肪(トリグリセリド)の数値は30.01mmol/Lと正常値の約18倍に達し、血圧も高かったことから、高脂血症が急性すい炎を引き起こした可能性が高いと診断された。

 急性すい炎といえば、1月4日にすい臓がんで死去した星野仙一氏が2016年7月に発症した病気で、これがきっかけでがんが発見された。発症は中高年に多いが、重症化すると死に至る怖い病気だ。

 琳さんはすぐに集中治療室(ICU)に搬送され、ただちに2,000mlの血漿交換が行われた。24時間以内に2回目を行うと、ようやく病状は安定。16日には一般病棟に移された。

ICUで血漿交換が行われた

 琳さんはレバーなどのホルモン系や「水煮魚」という油たっぷりの汁で煮込んだ料理を好んで注文していた。野菜や果物はほとんど摂取せず、栄養はかなり偏っていた。運動は好きではないし、仕事は事務職なので、1日中椅子に座ったまま。ここ1年でかなり体重が増加したという。

 アリババ傘下の出前アプリ「餓了麼(ウーラマ)」が急成長するなど、中国ではデリバリーへの依存度がますます強まっている。琳さんの病状は氷山の一角にすぎず、すい炎予備軍は相当な数に達するかもしれない。
(文=中山介石)

 

最終更新:2018/02/12 14:00
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